劇中レイチェルはフランクのもとへ向かいますが、二人は結ばれたといえるのでしょうか。
大人の愛し方
終りにしましょ、キスして
引用:ボディガード/配給会社:ワーナー・ブラザース
最後のキスは別れのキスでした。
お互いに愛し合っているのに別れを選択することが出来たのは、本当に相手を愛していたからでしょう。
身を引く愛を選んだ二人…、大人の愛を感じます。
「I will Always Love You」が物語る全ての感情
ラストシーンは劇中歌「I will Always Love You」の中で全て語られています。
But I know,I’ll think of you every step of the way
(でも知っているわ、道は違ってもあなたを想い続ける)And I will always love you
(あなたをずっと愛し続ける)引用:ボディガード/配給会社:ワーナー・ブラザース
レイチェルは、自分と一緒にいるとフランクに迷惑が掛かるから身を引いたのです。
そしてフランクもそれを受け止めました。
二人が選択したのはとても切ない愛し方だったのです。
二人のその後を考察
映画では描かれていませんが、その後の二人はどうなったのでしょう。
劇中でフランクは十字架に想いを馳せていますが、彼もまたレイチェルへの愛を消すことはないのかもしれません。
二人はずっと離れたまま、二度と会うことはないでしょう。
しかし、彼女の歌がある限り想いは消えないのです。
今後もレイチェルが思い出の歌を歌うたび、そしてフランクがその歌を聴くたびにお互いを思い出すのかもしれません。
世界中に影響を与えた
本作は今なお世界中に影響を与えている名作といえます。
カバー曲「I will Always Love You」
ボディガードの代名詞ともなった「I will Always Love You」は、ドリー・パートンの同名曲のカバー曲です。
ホイットニーがカバーしたこの曲は世界中を虜にしました。
ビルボード・ミュージック・アワードのTop Hot 100 Single of the Year をはじめ、グラミー賞、アメリカン・ミュージック・アワード、ワールド・ミュージック・アワード、MTVムービー・アワードなどの賞を総なめ
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/オールウェイズ・ラヴ・ユー
パロディ映画にも
2017年には本作をパロディ化したポスターが話題を呼んだ「ヒットマンズ・ボディガード」が公開されています。
本作公開から25年経っていますが、誰もが知っている本作だからこそ時を経てパロディ化されたのでしょう。
ミュージカルにも
2012年にはイギリスでミュージカル版「ボディガード」が上演され、2019年には日本でも来日公演が行われています。
更に、2020年には東急シアターオーブで、柚木礼音や大谷亮平をキャストにすえたミュージカルが予定されていました。
残念ながらこちらは公開中止となっていますが、本作が世界中で今なお愛されていることを感じずにはいられません。
不器用で切ない「愛」が魅力
『ボディガード』はお互いの立場や境遇に翻弄されて、不器用にしか人を愛せない男女の物語でもあります。
二人が選んだ結末はとても切ないものでしたが、そこにある「愛」は本物でした。
2012年に突然の死を遂げたホイットニーですが、彼女の歌声と共に、本作は時代を超えて愛されていく映画ではないでしょうか。