エージェントとである彼でさえそうなのですから、素人のジュリアにとって二人を射殺した経験はトラウマになったはずです。
愛するジュリアが苦しむ姿を目の当たりにしていたイーサンが別れを選択しても無理からぬことでしょう。
ましてや現場に復帰したイーサンはジュリアをいつも守ることはできません。
自分を愛するがゆえに守るために離れることを告げたイーサンをジュリアは理解したのでしょう。
他のエージェントを欺く複雑な工作を成功させたジュリアは意外とエージェントになる素質があるかもしれませんね。
次のミッションに繋がる立地でありながら二人の最高の思い出にもなる美しい場所がクロアチアだったのでしょう。
もしかしたらアドリア海の真珠といわれるドブロヴニクの最高級ヴィラで二人だけの時間を過ごしたのかもしれません。
二人のその後を深掘り
イーサンは陰からジュリアの生活を見守ることが自分にできる唯一の愛情表現だと考えたはずです。
一方のジュリアはイーサンと離れたことで心の平静を取り戻していったのではないでしょうか。
仕事に打ち込むことで『あれは現実のことではなかったのかもしれない』と思えるほどになったかもしれません。
当然のことですが、まだ若く美しい彼女は新しい恋人もできるでしょうし再婚する可能性もあります。
おそらくイーサンは相手のことを調べ上げることでしょうし問題アリと判断したら秘かに抹殺するかもしれませんね。
この人ならとイーサンも思える相手が見つかるまで二人の『視線だけのデート』は続くのでしょう。
もしかしたらイーサンが死ぬまでジュリアへの愛情深い監視行動は続くのかもしれません。
ゴースト・プロトコルの意味とは
ゴーストは『幽霊』ですしプロトコルとは『規定』のことですから直訳すると『幽霊にする規定』となります。
指令時の『当局は関与しない』も狭義ではゴースト・プロトコルですが、本作でいう意味は国家レベルでのことです。
『命令』とか『仕事』などの枠ではなく『人類』とか『人命』という途方もない責任を個人として請け負うなどとんでもない重圧でしょう。
なぜゴースト・プロトコルが発動されたのか
ゴースト・プロトコルが発動された背景には冷戦時代から続く米ソの関係があります。
アメリカ側としてはこれ以上の関係悪化は第三次世界大戦に直結すると考えて当然でしょう。
第三次世界大戦は間違いなく核戦争であり地球の存亡にかかわるほどの重大事です。
かのクレムリン宮殿が爆破される事件など実際には考えにくいですが、そこまでの事件だからこそ発動された指令だともいえます。
殺されたIMF長官の役割とは
ゴースト・プロトコル発動を伝えたIMF長官。あのワンシーンから長官とメンバーの信頼関係の強さを伺い知ることができます。
発煙筒を付けて流した死体は運転手のものでした。さすがに長官の死体を利用することはできなかったのですね。
あの時長官たちの車を襲ったのはロシアの特殊部隊だと考察できます。
ロシア人刑事さえ誰を狙っていたのか知らなかったことから上層部による直接指示だといえるでしょう。