彼女にとって音楽はビジネス。シビアに金になるか、ならないかで物事を判断します。

純粋に好きという気持ちだけでは渡っていけない、ビジネスとしての音楽をジャックは目の当たりにしたのでした。

ジャックは新しい環境に浮かれ過ぎず、どこか違和感を抱いているような表情を見せています。

この違和感はジャックに彼にとっての音楽とは何かを問いかけていくことになるのです。

1番身近にあったものの大切さ

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失ってはじめて気が付くもの、というものがあります。

成功を手にしたジャックでしたが、引き換えにずっと支えてくれていたエリーとの仲は離れていってしまいました。

皮肉なことにジャックはそのときはじめて自分にとって彼女がどれほど大きな存在だったかを知ります。

逆説的ではありますが、これもまたパラレルワールドでジャックが手にしたもののひとつです。

エリーの大切さに気が付いたからこそ、ジャックはラストであの決断を下したのでした。

リズが感謝したのはなぜ?

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スターダムをのし上がるジャックは、自分以外にも本物のビートルズを知る人間がいるのではと気をもんでいました。

もしその相手に「お前は偽物だ」と暴露されてしまったら?

果たしてジャックの前に現れた、黄色い潜水艦を持つ二人組。しかし、彼らの思いはジャックの予想に反するものでした。

リズとレオの感謝

ビートルズの存在しない世界で、ジャックのほかに彼らのことを覚えていたのがリズとレオの二人です。

ジャックは糾弾されるのではと怯えますが、彼らの口から出たのは感謝の言葉

ビートルズファンの二人は、彼らの音楽が消えてしまった世界を寂しく思っていました。

そのため、アーティストとしてビートルズの曲を蘇らせたジャックに、お礼とあることを告げにやってきたのです。

“彼”の居場所

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リズがジャックに渡したメモに書かれていたのはある住所。

そこではなんと、音楽家にならずに年齢を重ねたジョン・レノンその人が生きていました。

これもリズとレオの感謝の証といえるでしょう。

彼らはジャックが罪悪感に苛まれているのではと心配し、ジョン・レノンの居場所を探してくれたのです。

自分たちをもう一度素晴らしい音楽と出会わせてくれたジャックに、思い悩んでいてほしくなかったのでしょう。

そしてこのジョンとの対面によって、ジャックは平凡なように見える人生に隠れた幸せの存在を認識することができたのです。

音楽を共有できない孤独

一般人として生きていたジョンの居場所を探すのは容易なことではなかったはずです。

それでもそうした背景には、リズとレオの深い感謝の気持ちが垣間見えます。