出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00HSER08G/?tag=cinema-notes-22
西洋の妖怪の代表格に「吸血鬼」がいますが、吸血鬼を題材にした小説や映画も数々制作されています。
その吸血鬼のイメージは国によって少しずつ変わりますが、概ね人と姿は違わずただ少し青白い肌で美形という雰囲気が多いと思いませんか?
今回考察するのはそんな吸血鬼を題材にした作品の『ぼくのエリ 200歳の少女』です。
『ぼくのエリ 200歳の少女』は、2008年のスウェーデン映画。
ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストによる2004年の小説『MORSE -モールス-』を原作者自らが脚色した吸血鬼映画である。
原題は「正しき者を招き入れよ」という意味。
オースティン映画批評家協会賞:外国語映画賞、サターン賞:インターナショナル映画賞
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ぼくのエリ_200歳の少女
この作品の吸血鬼は「だいたい12歳くらい」の女の子のような容姿をした児童です。
観進めるうちにその意味はわかりますが、この作品には作者ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの目から見た社会の闇も映しだしています。
なぜオスカーはいじめられている?
「幸せの国」のイメージが色濃くある北欧の国、スェーデンにも程度の差はありながらもイジメは存在するのです。
スェーデンのイジメに対する意識は高く、イジメを撲滅する対策や取り組みもすすんでいて、日本でもその方法が注目されています。
ひ弱な子供がターゲットに
オスカーの容姿は金髪の色白でいかにも弱弱しい体つきをしています。
日本でもそうですがやんちゃな男の子が数人のグループになると、そんなひ弱な子をみつけるとちょっかいを出したくなるのでしょう。
そして、反撃してこないとわかるとちょっかいから、言葉の暴力や身体への暴力にエスカレートしていきます。
異端なイメージ
さらにオスカーは子供が興味を持たない、残虐な犯罪や未解決事件などに強い関心を示しそれらに関する情報を収集するほどです。