彼の唇を奪ったのは、兄のガールフレンド、アンディでした。
突然の出来事でしたが、そこは年頃のマイキー。
彼の心にはそれなりの恋心が芽生えるのは必然でしょう。
実際、物語のクライマックスの一つであるピアノのシーンでは、彼女を励まし、元気づけてもいます。
しかし、そのキスはあくまで間違い。
アンディはエンディングで兄と濃厚なキスを周囲に見せつけます。
これには当然、マイキーは嫉妬したはず。
結局、子供の自分ではアンディに相手されるわけはなかったのです。
その後、彼は吸入器を捨ててしまいました。
つまり、子供の自分とはさよならし、成長しようという彼なりの決意の表れだったのでしょう。
その後数々の成功をおさめたスタッフたち!
この映画のスタッフの多くは、公開後に多くの成功をおさめています。
まず監督のリチャード・ドナー。
彼は公開直後と言っていい1987年から続くことになる、「リーサル・ウェポン」シリーズで大成功。
そして脚本のクリス・コロンバスは「ホーム・アローン」シリーズで大ヒットを記録。
そして「ハリー・ポッター」シリーズでその手腕をいかんなく発揮しました。
キャストたちのその後の活躍にも目を離せません。
マイキーを演じた主演のショーン・アスティンは「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズで好演。
そしてこれがデビュー作である兄役のジョシュ・ブローリンは、のちに世界的な悪役を演じることになります。
それは、「アヴェンジャーズ」シリーズ最大の悪役のひとり、「サノス」でした。
口の悪いマウス役のコリー・フェルドマンは「スタンド・バイ・ミー」のテディ役を。
そして発明の天才、リッキー役のキー・ホイ・クァンは、その後武術指南役などとして映画界で活躍しているそうです。
ちなみに小太りのチャンク役のジェフ・コーエンはというと…その後子役をいくつかこなしたのちに映画界から引退。
その後法曹界入りしてエンタメ業界の弁護士として活躍しているそうです。
ゲーム版も名作としてファンの心に!
また本作は、ゲームソフトとしても高い評価を得ました。
特に1986年にコナミより発売されたファミコン版「グーニーズ」。
これはその高いゲーム性で名作としてゲームファンの間でも語り継がれています。
高いゲーム性もさることながら、インストゥルメンタル・アレンジされたシンディ・ローパーの劇中歌は、今でも語り草。
この作曲はのちに海外でも評価の高い、「悪魔城ドラキュラ」のサウンドを手掛けた、寺島理恵が担当しました。
そして、エンディングで現れる幻想的な海賊船のグラフィックも見どころです。
ちなみに、マイキーはコナミのクロスオーバー的作品である「コナミワイワイワールド」にも出演していました。
そこでは、「グーニーズはグッドイナフ」はなぜか流れません。