真下が憎いわけではなく『真下=交渉人』をつぶせば目的が達成できると踏んだのです。

それは青島ではなく真下をターゲットにしたことで推察できます。

真下をつぶすことで達成できること。それは警察組織の近代化を阻止することです。

室井慎次が容疑者となる事件にどうつながるのか

本作の最後で室井管理官は一息つく間も無く新宿北署に呼び出されます。

これは映画『容疑者室井慎次』に繋がる重要な場面です。

被疑者が本件の翌年2月に死亡した殺人事件は12月24日に発生したと推察できます。

クモを使った犯行が失敗した直後にその殺人事件が発生していることも興味深いですね。

犯人は官僚意識が蔓延し正義が二の次にされている警察の腐敗を食い止められては困る人物かもしれません。

近代的操作方法である交渉課の解散と警官のあるべき姿『室井慎次』の排除は狙いが同じです。

犯人は交渉課解散には失敗しましたが室井を嵌めて抹殺するという第二の作戦に切り替えたのではないでしょうか。

室井がいなくなれば警察の腐敗は加速します。

黒いカエル急便車両を爆発させた意図とは

青島文化教材社 踊る大捜査線 THE MOVIE 3 1/32 カエル急便 配送車

犯行車両の爆破は証拠隠滅です。

この犯行車両に実行犯は乗っておらず、おそらくは遠隔操作による自動運転でしょう。

コンサートホールまでは有人運転でしたが駐車場に停めた後アジトに帰り遠隔操作していると考えられます。

車両には大量の爆弾が積まれていました。しかし犯人は自爆する意思など無いのです。

万が一失敗したら証拠隠滅を図るプランを実行したのでしょう。しかし犯人は人のいないところまで行ってから爆破しました。

このことから犯人の狙いは殺人ではないことがわかります。

あわよくば真下を巻き込んで爆破しようとしましたが無人であることを察知した真下は本気で追わず助かりましたね。

真下の足元に転がってきたのは遠隔操作のための部品ではないでしょうか。

クモをトラップに使った意味を考察

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クリスマスイブに地下鉄で大規模な爆破事件が発生したとなると東京はパニックを起こすはずです。

最新型試験車両を公表されていない路線上で爆発させることの波紋は多方面に広がるでしょう。

試験車両『クモE4-600』の開発は10年以上前から始まっていたことは犯人特定のシーンで語られました。

犯行時の工事計画も10年前には決まっていたことだとすれば辻褄が合います。

しかし10年前に室井が管理官になることは予想できないので、実行犯と黒幕とは接点はあっても目的の共有はしていません。

ただの狂った地下鉄オタクの歪んだ妄想を黒幕が利用しただけです。

その黒幕が壮大な長期計画を持っていて遂にその実行に踏み切ったのではないでしょうか。

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