メーガンだって決してやられっぱなしで居るような女性ではありません。

ケイラに責められたことや他の女性職員達の訴えもあって、奥底の闘争心に火が点いたのです。

逆にいうとロジャーは女性職員達の1番大事な自尊心を深く傷つけていたということでしょう。

だからこそとっておきの切り札として弁護士を傍に用意したのです。

冷静沈着な徹底抗戦

メーガンの戦い方は他の女性キャスターと比べても非常にスマートで冷静沈着です。

例え番組でロジャーを擁護するように求められても一切の黙秘を貫いています。

こんなことが出来たのには1年間トランプ大統領を相手に戦い続け、勝ちを収めたからです。

外での経験値がいつの間にかメーガンを強くしており、貴重な経験値となりました。

この冷静沈着な徹底抗戦こそがメーガンの激情を物語っています。

マニフェスター

The Human Design System

最終的にメーガンは傷ついた女性職員達の石を束ねる女王のような立ち位置になりました。

これは恐らく彼女自身がいわゆるマニフェスター、即ち「宣言する人」だからかもしれません。

全人類の内9%はこの「宣言する人」であることが統計学で明らかになっています。

そういう人は誰かの支えなどがなくとも自分で決意して自分で働きかけ動くことが出来るのです。

メーガンは正にこの瞬間女性職員達の意思を代弁し組織を揺るがす程の存在となったのでしょう。

逆にいうとこの瞬間メーガンはようやく自分らしく居られるようになったのかもしれません。

未だになくならないセクハラ問題

部長、その恋愛はセクハラです! (集英社新書)

さて、本作で描かれたセクハラ問題ですが、キャッチコピーの「衝撃の実話」は大袈裟過ぎます。

何故ならば今の時代こうしたセクハラ問題は現実世界で日常茶飯事の問題だからです。

ただし、女性のセクハラだけではなく逆に男性のセクハラ問題もまた存在しています。

どちらにしても、問題点は相手への支配欲と「男らしさ」「女らしさ」の押しつけです。

表面上は男女雇用が均等になっても、まだまだ性差別旧態依然の上下関係はなくなりません。

ラストのケイラが去って行く意味深な結末は受け手にその現実を痛烈に伝えてくれています。

大企業にしがみつく必要はない

気持ちが楽になる働き方: 33歳 現役の大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。

本作がメッセージとして訴えたかったのは大企業にしがみつく必要などないということでしょう。

ケイラにしてもメーガンにしても、女性キャスターとして輝きたい思いがあって動いています。

しかし、その職場でついた上司や社員に問題があると、その思いも曇っていくものです。

どんな仕事をするか以上に誰と仕事をしていくのかが大事だということの証左でもありましょう。

逆にいうともう組織に依存して働く時代が終わりを告げていることを本作は示したのです。

権威を取るのか自分を取るのか、セクハラ問題を通して社会の本質に迫った見事な名作でしょう。

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