それは、同情からの結婚だったからでしょう。
アランを一人にしたくなかった
自閉症のアランを一人にしたくなかった、それが結婚の最大の理由ではないでしょうか。
ティムは確かにサヴァンナを愛していたのかもしれません。
しかしそれ以上に、アランを守ってくれる存在が欲しかったのでしょう。
彼女は君を愛している
引用:親愛なる君へ/配給会社:スクリーン・ジェムズ
ティムは自分は愛されていないことを知りつつ、結婚したのです。
そこには息子を想う父親の気持ちが隠されていました。
だからこそ、ジョンに謝罪の言葉を投げかけていたのではないでしょうか。
ティムが病気になり放っておけなかった
サヴァンナはずっとジョンを愛しています。
どんなに時が過ぎても変わらないものがひとつある
引用:親愛なる君へ/配給会社:スクリーン・ジェムズ
ラストのこのセリフは、彼女の心を指しています。
しかし、同時にサヴァンナは困っている人を放っておけない性格です。
まして人生をかけて守ろうとしているのは自閉症の子供たち…。
身近にいるアランが、一人で社会へ放り出されるのは見ていられなかったのかもしれません。
病気のティム、自閉症のアランを守る形での結婚ではないでしょうか。
きっと結婚を決めたサヴァンナの本心は辛かったはずです。
甘える相手がいなかった
私は孤独で途方に暮れていた
引用:親愛なる君へ/配給会社:スクリーン・ジェムズ
上記のサヴァンナのセリフが示す通り、彼女が辛い思いをしている時にジョンは側にいませんでした。
彼女を側で支えたのはティムだったのではないでしょうか。
そんな彼が病気になってしまい困っていたので、自分の愛を犠牲にして手を差し伸べたのでしょう。
電話が出来なかった理由
ジョンに電話をすることが出来なかったサヴァンナですが、そこには彼女の辛い想いが隠されています。
ジョンを好きだったから
彼女がティムと結婚したのは同情という感情です。
もしもジョンに電話をして彼の言葉を聞いてしまったら、彼女の決心は揺らいでしまったことでしょう。
結婚は彼女が決意して実行したことですが、愛するジョンの言葉一つで彼女の決意は崩れるのです。
自分のことよりも他人を思いやる彼女だからこそ、ジョンへ電話することが出来なかったのでしょう。
ティムの為
彼女はティムを愛そうと努力していたはずです。
リンパ腫癌という病気に侵されても、明るく生きるティムに愛を与えたいと思っていたことでしょう。
しかし、ジョンに電話をすることで自分の気持ちが崩れてジョンを愛していることがティムにばれてしまう…。
そう思ったのかもしれません。
結局ティムは全てお見通しだったのですが、彼女のけなげな努力を感じ目をつむっていたのでしょう。
匿名で寄付を送った理由
ジョンは匿名で寄付金を送っていますが、なぜ匿名にしたのでしょうか。
サヴァンナは気付いている
サヴァンナはジョンからの寄付金であることにすぐ気がついたのではないでしょうか。