出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00FW65LQ0/?tag=cinema-notes-22
実写映画『宇宙兄弟』の原作は講談社の青年雑誌モーニングに連載されている小山宙哉の『宇宙兄弟』です。
JAXA全面協力の元に筑波宇宙センターでのロケを実施した。
NASAケネディ宇宙センターでの実際の宇宙管制室を使用しての大型ロケも行っている。
日本人宇宙飛行士の野口聡一と伝説的宇宙飛行士バズ・オルドリンが本人役で特別出演している。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/宇宙兄弟
原作漫画は2007年12月6日から連載され2020年2月現在で単行本37巻、累計発行部数1,900万部の大ヒット作品です。
2020年8月6日時点で359話を記録し長期連載作品となっています。
兄弟が揃って月に向かうまでが描かれた本作は、それぞれがとてつもなく大きな難関を乗り越える様子が感動的に描かれました。
31歳で宇宙飛行士になる試験に挑んだ六太はなぜ合格することができたのでしょうか。
日々人に命の危機が迫る中、テストを続行することを選んだ六太の心境や極限状態を乗り越えるために必要なことなどを考察していきます。
六太はなぜ試験に合格できたのか
六太は史上最年少のムーンウォーカーとなる日々人にコンプレックスを抱きながらも兄であろうとずっと努力してきました。
素直に夢を追い続ける日々人と比較されないようにいつの間にか『現実を受け入れた人間』になった六太。
優秀なことはもちろんですが夢を追い続ける純粋さこそ宇宙飛行士になる必須条件なのかもしれません。
自分で希望したわけでもなく『現実的な人間』になっていた六太が難関を突破した理由は何でしょうか。
六太が宇宙飛行士になるための条件とは
日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると宇宙飛行士に求める資質は3点といわれています。
1つ目はエンジニアリングかサイエンスの専門知識、2つ目はチームの一員としての協調性で3つ目は強靭な肉体と精神です。
六太はこの条件をすべてクリアしていますから宇宙飛行士になる資質は持っています。
後は他者よりどれくらい強く宇宙飛行士になりたいと思っているかだけでしょう。
その点は日々人があっさりと思い出させてくれました。
兄弟にとって一生を左右するほどの記念日とはいえ、その日付をすんなり言えた日々人はあの日の少年のままなのです。
そして六太も心に蓋をしていただけであの日の少年の心を失ってはいませんでしたね。
これで条件は全て整ったということです。
六太が合格したポイント
元々優秀な頭脳と行動力、そして協調性も持っていた六太です。
しかしJAXAの鶴見が指摘した通り日々人に対するコンプレックスは相当なものでした。
六太が宇宙飛行士の試験に合格する最大のポイントは弟日々人に対するコンプレックスの解消です。
弟の優秀さを素直に認め、兄として先を走らなくてはいけないという思い込みを捨てることは彼にとって大変な作業でしょう。
しかしそのハードルを越えなくては六太が未来の宇宙飛行士として羽ばたくことはできないのです。
日々人の命に危険が迫っていると聞かされた時、六太を覆っていたわだかまりが粉々に砕けます。
六太が合格した最大のポイントは日々人の事故でした。
グリーンカードの意味と必要性
宇宙という何が起こるか判らない空間で自分がするべきことを確実に実行する資質を問うグリーンカード。
実行することが正解なのか、それとも拒否することが正しいのかも判らないような内容です。
六太が自分だと告白しなかった理由
六太の指令実行は観ている私たちも苦悩の選択を課されたような気分になるシーンでした。