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『X-MEN:アポカリプス』は、シリーズ的には9作目となる作品で、X-MEN新シリーズ4部作の3作目となっています。
時系列が入り組むマーベルシリーズの中でも、本シリーズは特に複雑な構成を見せています。
前作で歴史を変えられているので、1983年という舞台でもこれまでとは違った世界が広がっているのです。
シリーズ最古のミュータントであるアポカリプスの目的は一体何だったのでしょう。
またエリック・レーンシャーことマグニートーがアポカリプスに加担した理由には、何が隠されていたのか…。
ミュータントたちの心の奥を解明しつつ、その後の世界を考察していきましょう。
アポカリプスの目的
本作に登場したアポカリプスは、最強ヴィランとしての顔しか見せてはいませんでした。
しかし原作を紐解くことで、彼の真の目的が見えてくるのです。
世界を作り変えることが目的
アポカリプスの目的は世界を征服することであり、劇中ではそのことについてあまり深く描かれていません。
その為理念のない悪役という評価が下されているのですが、実は彼にはしっかりとした理念があるのです。
劇中で描かれていたのは腐りきった現代社会を生まれ変わらせる為に、全てを破壊することでした。
ここには行き過ぎた正義が隠されているようにも思えます。
神のような力を持ったアポカリプスにとって、理想の世界へ作り変えるという目的を持つことはまるでノアの方舟のごとき行いです。
主は地上に増えた人々の堕落(墜落)を見て、これを洪水で滅ぼす
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ノアの方舟
人間側にとっては恐ろしい敵です。
しかし歴史的な大きな視野で覗いてみると腐敗した人類をリセットするということになります。
それを神ではないアポカリプスが行おうとしているから、悪と呼ばれるのでしょう。
アポカリプスはあるべき姿を守ることが目的
彼は原作コミックでミュータントの減少に悩み、人間の数もミュータントに見合った数に減らそうとしています。
世界はこうあるべきだという理想を持っている人物なのです。
だからこそ蘇って目にした腐った世界を許すことが出来なかったのでしょう。
実はアポカリプスは、原作中では度々X-MENと手を組んで戦っています。
自分の理想を成し遂げる為なら、敵味方の区別はない人物なのでしょう。
アポカリプスは人を利用することに長けている
アポカリプスは劇中で様々なキャラクターの力を増幅させていました。
一方で彼自身はあまり強くないのではないか、という意見も聞かれます。
黙示録の四騎士
アポカリプスとは黙示を意味する言葉です。
四騎士はそれぞれが、地上の四分の一の支配、そして剣と飢饉と死・獣により、地上の人間を殺す権威を与えられているとされる。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ヨハネの黙示録の四騎士
そして一般的に「黙示録の四騎士」とは人間を滅ぼしてもいいと許可が出ている者たちといえます。
劇中では、マグニートーをはじめストームやエンジェル、そしてサイロックの能力を上げ味方につけています。
アポカリプス自身も戦闘に加わっているのですが、原作では陰で暗躍し他者を利用するような立ち位置になっていました。