実はノアは、自分のスパイとしての目的をシルバの目の前で話しています。
それは車内でシルバがノアに、アメリカに加担しようとする目的を聞いたときでした。
家族の仇だ。
引用:マイル22/配給会社:STXエンターテインメント
これを聞いたとき、シルバは「ノアの家族がインドカー政府に何かされた」と判断したでしょう。映画を観ているこちらもそう思いました。
しかし、この「家族の仇」とは、先述した少年と母親のことを指していたのです。
つまりノアは、シルバの前で嘘をつくことなく、真実を話してたことになります。その解釈は違ったかもしれませんが…
パスワードコード
亡命するために、飛行場で安全が確保されること。これがノアが提示した、データ開示のためのパスワードを教える条件でした。
そのパスワードは「ROZHDESTVO111」です。これはロシア語のクリスマスを意味しています。
さらに、映画冒頭で少年がいた家の住所が「クリスマス通り111番」であることから、パスワード末尾の数字の意味も明確です。
少年がいた家の住所とパスワード、これらを知っており、思い出させるかのようにして設定されているのは、母親の復讐心からでしょう。
ノアはその手先として動いているのです。
リー・ノアの消されたデータ
ノアの正体を掴むためには、ノアの過去を知るべきでしょう。
ノアはインドカー出身の人物であることは分かりますが、実は作中の中でも「消されている過去」があります。
留学経験
マザーが特殊な技術を使ってリー・ノアについて調べると、ノアに留学経験があることが判明します。
しかしその留学経験は、公には消されており「ないもの」になっていました。
これが何を意味するのかというと、留学先がロシアであり、そこでロシアと接触し、パイプが作られていたことを表しているのです。
また、留学先のロシアでスパイ訓練を受けるには、十分な期間だったとも考えられます。
やはりノアはロシアのスパイであることに、間違いはないでしょう。
ノアの登場シーン
本作で最初にノアが登場するシーンでは、ノアが家の中で写真やパスポートに火をつけて焼却していました。
パスポートと言えば、当然身分を明らかにできるものです。さらに、写真はその人物の過去を映し出したもの。
また写真は、軍服を着た自分と海で小さな娘を抱えた写真でした。これらのことから、二つのこととが判明します。
- ノアは身分を明かされないまたは、消さなければならない人物
- 娘がいたが、何かしらの理由で亡くしたか別れたかしている
一つ目に関しては、スパイとして活動するためには必要な措置でしょう。
二つ目に関しては、例えば娘を誰かに殺されたことや事故で失った。アメリカが絡む何かに巻き込まれた。
それらの理由から、アメリカに復讐したい。といったような理由が考えられます。
そこが明確には出されていませんが、娘がいたということは妻がいたということ。つまり家族がいたことには間違いありません。
ノアの経験と役割
ノアには消された過去がありました。一方今回の事件において、明らかにされている過去や役割はどんなものなのか。