父親からの言葉は、瀬川にとって安心感と同時に申し訳ないという気持ちにさせるものであったことでしょう。

ここから考えると、父親が生きている間に棋士として芽が出せない自分自身に対する悔しさが涙になったのでしょう。

父親への申し訳ない気持ち

悲しむ男性

奨励会に入会してからの瀬川は対局はしていますが、詰将棋や感想戦などをするシーンがほとんどありません。

ここから考えると、対局の勝ち負けのみにこだわり、負けから学ぶことを放棄してしまっていたのではと考えられます。

自分が本気で将棋をしなかったことで、父親の気持ちを裏切ってしまったと申し訳なく感じたのでしょう。

道路に埋もれる表現の意味は?

対局で負けが続き、タイムリミットである26歳になったとこで奨励会を退会した瀬川。

退会後にうなだれながら交差点を歩いていた瀬川ですが、突然道路が泥のようにぬかるんで埋もれてしまいます。

突然道路に埋もれてしまったシーンについては、瀬川の心に渦巻く様々な感情を表しているとされているのです。

ここでは、瀬川が道路に埋もれる表現が持つ意味について考察していきます。

行き詰まった人生

旅をする男性

奨励会を退会した瀬川は、交差点を歩きながら「将棋なんかやらなければ」と心のなかで呟いていました。

親友や後輩の奨励会員など、次々と周囲の人間が飛躍する様子を目の当たりにし、自暴自棄になったと考えられます。

「後悔先に立たず」とはいえ、瀬川の心にはやり場のない後悔・自身への怒りが渦巻いていたことでしょう。

そのため、自分が抱える後悔や怒りが将棋のせいであると考えるようになってしまったといえます。

人生そのものである将棋を否定したとこで、底なし沼のように堕落し、行き詰まってしまったことを表現しているのではないでしょうか。

ゼロになってしまった絶望感

不安になった男性

奨励会を退会した瀬川ですが、今度は世間からの強い風当たりに直面します。

瀬川の将棋は、奨励会でのみ評価されるものであり、世間からするとただの趣味として捉えられてしまうのです。

そのため、他の人が社会人になっているなかで、自分は社会経験のない人間であることに失望していたと考えられます。

瀬川が抱える絶望感が、沼に埋まって苦しむ姿として描かれたのでしょう。

まとめ

主演である松田龍平をはじめとした豪華キャストが勢揃いした「泣き虫しょったんの奇跡」。

生々しい棋士の現実を描くなかで、あきらめなければ夢は実現できるという強いメッセージがこめられた作品です。

将棋という世界を知るだけでなく、夢に挫折しかけた時の立ち直り方を知りたい時に観るのもよいでしょう。

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