出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B07BVXRMLX/?tag=cinema-notes-22

衝撃的なストーリー展開と、後半に描かれた家族愛の美しさ。キャストの重厚な演技が余韻を残す映画「ユリゴコロ」。 登場人物の複雑な心境を読み解きながら、ノートにこだわる亮介や美沙子とみつ子の関係について考察しました。 ラストで涙する亮介の心情についても言及します。 本作は、熊澤尚人監督が双葉社創刊の沼田まほかるさんのミステリー小説を映画化したものです。 吉高由里子さんや松坂桃李さん、松山ケンイチさんなどの個性派俳優が、重厚な演技で見事に難しい役柄を演じ切りました。
主演の吉高由里子は本作で第41回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ユリゴコロ

亮介がノートに固執した理由

ノート 亮介は父の部屋で偶然見つけたノートにどうして固執し執着したのでしょう。

自分の中にノートへの不思議な感情が目覚めた亮介

ノートに記されている内容は、連続殺人を犯す女性の赤裸々な告白でした。 亮介がノートに取りつかれたのは、記載された猟奇的な内容が自分の感情のどこかにスイッチを入れたからだと思われます。 日頃はおとなしく優しい面を持つ亮介ですが、車を暴走させるなど突然乱暴な態度になることもありました。 無意識のうちに衝動的に暴力的な行動に走ってしまう亮介の中には、ノートに引き寄せられる要素が多分にあったのです。

亮介の中に起こる暴力的な衝動の正体

ノートを読み進めるうちに、殺人犯に感情移入していく亮介。 書かれている残酷な衝動殺人の手口に興奮していくさまが見て取れます。 虫を踏みつぶしたり、襲われる婚約者を想像して暴力的な衝動にかられる時はノートの殺人者と同人化していました。 亮介は自分にもノートの連続殺人犯と同じ意識があると考えたのでしょう。 いつ無意識のうちに衝動殺人を犯してしまってもおかしくない、悲しい心情がそこにありました。

実の母の手記だと知った時

極めつけはノートが実の母の手記だとわかった時です。 同じ血が流れているということが、今までわからなかった衝動の理由だと理解したのです。 母の美沙子の異常な行動に自分が引き寄せられる理由を、異常な精神が遺伝したと思い込んだのでしょう。

生き物に死を導く行為に依存する恐怖

割れたガラス 美沙子は紛れもない依存症です。生き物を殺す行為に依存している美沙子は究極の症状といえます。

美沙子は殺人依存症

殺人鬼 人間は精神的に不安定になるとさまざまなものに依存することがあります。 連続殺人を犯す美沙子は、殺人という行為に依存していたのです。 幼少期から心が落ち着く場所を探していた美沙子がようやく見つけたのは、生きているものが死にゆく姿を見ることでした。
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