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2018年に公開された映画「パシフィック・リム:アップライジング」。2013年公開の「パシフィック・リム」の続編です。
前作から10年後の世界を描いた本作。怪獣との戦いから解放され平和を取り戻しつつある人類に迫る危機。
それに立ち向かうPPDC(環太平洋防衛軍)の若者達の戦いが描かれます。
監督は前作のギレルモ・デル・トロからスティーブン・S・デナイトに交代。
前作では登場するロボット・イェーガーの夜の戦いが中心でしたが、今作では昼間の戦いが多く描かれました。
菊地凛子演じる森マコをはじめ、ニュートンやハーマンなど前作からの登場人物も登場。盛りだくさんの内容です。
最終決戦で最強の敵となった合体怪獣。
この記事では敵が合体した理由、死ぬ間際のマコがなぜ証拠を掴んだのか、ラストのジェイクの宣戦布告の意味を考察します。
前作で人類が勝てた理由
前作の「パシフィック・リム」においても怪獣は脅威でした。最大クラスの怪獣となるとイェーガーを遥かに上回る大きさです。
それにもかかわらず人類が勝てたのは、人間の持つ自己犠牲の精神があったからでした。
それは、自分を犠牲にしてイェーガーを自爆させた森マコの育ての親・ペントコストの姿に象徴されるように。
また、前作の主人公・ローリーもラストで命がけの作戦に一人で臨みました。
結果的に助かりましたが、これも自己犠牲と人間の精神の強さの象徴。事実、プリカーサーはそれに敗れています。
怪獣を操る異種族「プリカーサー」。
強力な力を持つ彼らは、この人間の精神の強さを恐れたと推測できます。
敵が合体した理由
最終決戦で何故敵怪獣は合体したのでしょうか。
人類を嘲笑うため
プリカーサーに精神を蝕まれていたニュートンは、三体の怪獣を合体させました。
その際、10年の時を経ても未だにロボットで戦っている人類を見下すような発言をしています。怪獣はこの直後に合体しました。
このことから、プリカーサーの狙いは合体を見せつけることでロボット以上の進歩の無い人類をあざ笑うことだったと推測できます。
前回以上の人類の予想を上回る方法で勝利することで、前回の敗因となった人間の精神の強さを挫く。