出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00I7LE1ZE/?tag=cinema-notes-22
本作はハンター・キャンベル・アダムスの実話を描いた作品です。
彼の始めたクリニクラウンの認知は、1998年の映画公開と共に世界中に広まったといわれています。
劇中では名優ロビン・ウィリアムズが、パッチ・アダムスとして彼の足跡をスクリーンに残していました。
自分を責めたパッチがカリンの死を乗り越えられた理由は何だったのでしょう。
また彼が無償医療を貫く真意を徹底考察していきます。
実在の医師である陽気なパッチの真実を探る物語です。
パッチはなぜカリンの死を乗り越えることが出来たのか
パッチは自らの決断が仇となり、愛するカリンを失っています。
しかし大きな絶望の中、なぜ彼は立ち直ることが出来たのでしょうか。
蝶がきっかけをくれた
劇中には蝶が、モニカ・ポッター演じるカリンの化身としてパッチの背中を押していました。
二人のシーンにその伏線が敷かれていたように、カリンは死して蝶になったと感じたのでしょう。
誰からも傷つけられない毛虫になって、無垢なままで蝶になりたい
引用:パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー/配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ
パッチは蝶の姿にカリンを重ね、彼女の温かさに触れたのかもしれません。
しかし、この蝶はあくまでも背中を押しただけで、彼を立ち直らせたわけではないのです。
「笑顔」がカリンの死を乗り越えさせてくれた
実際にパッチを救ってくれたのはミセス・ケネディの笑顔だったのではないでしょうか。
アダム・パッチは笑いが何よりも大切だと考えています。
それは人を幸せにするからというだけではなく、自分が笑顔に救われたからでしょう。
彼は人に笑顔を与えることで、自分も満たされていくことを知っているのです。
笑顔によって自分の考えや理想は間違っていなかった、と実感し勇気を取り戻せたのです。
消えないものを持っていた
カリンの死によって、自信も勇気も全てを失っていたパッチですが、心の奥では消えない情熱を燃やしていたのではないでしょうか。
絶望していても無意識の中で、情熱を捨てていなかったからこそ立ち直れたのです。
またカリンがパッチに賛同していたことも大きかったのではないでしょうか。