人を救うのにお金は必要ない、という想いがあったのでしょう。
人間を愛しているから
パッチ・アダムスは、自身の7つの信条の中で下記のことを述べています。
ひとをケアする理由はただひとつ。人間を愛しているからです
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/パッチ・アダムス
彼が医師として生きるのは、お金の為ではなく人の為なのです。
彼のこの信条に全ての答えが詰まっているのではないでしょうか。
アメリカは医療費が高いことでも有名で、病気になってもなかなか病院に行けない人が多いそうです。
都市部では初診費だけでも2万から3万程かかるようで、入院費は1日で20万程といわれています。
苦しみ助けを求めてきた人にドアを開けてはいけないのか
引用:パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー/配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ
アメリカの医療関係を深く知るほど、上記の言葉が身にしみます。
笑顔を振りまく治療
劇中でパッチは病院中に笑いを提供していました。
ウォルコット学部長は、彼の姿が不真面目すぎると怒りを示していますが、パッチはそれでも「笑い」を消そうとはしません。
死を知っていたから
パッチは自身も死のうとしたことがあり、愛する人も死んでいます。
患者が死を恐れる気持ちは誰よりも理解していたのではないでしょうか。
だからこそ下記の言葉が出てきたのでしょう。
「死ぬ」ということは、死を迎える直前の数分間の出来事を指す
それまで人は生きている
引用:パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー/配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ
生きる為に笑いは必要であり、笑いは元気を出すツールの一つであることを彼は知っていたのです。
残り少ない「生」の時間を幸せに過ごすために、彼は笑いを絶やそうとはしませんでした。
近年では実際に「笑い」は免疫力の向上にいいと発表されており、パッチ・アダムスの信じた医療は正しいかったと全世界に認められています。
彼の治療は共に生きること
彼は患者と向き合う時に、距離を置こうとする現状の医療現場に真っ向から異議を申し立てています。
共に笑い、共に泣いた彼らと一緒に生きたい
引用:パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー/配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ
彼の治療とは患者と共に生きることであり、人が好きだからこそいえる言葉なのかもしれません。
パッチ・アダムスは天才といわれていますが、思いを行動に移すその行動力こそ彼の持つ才能なのかもしれません。
道化師であり医者のパッチ・アダムス
本作を観てまず驚くのが、パッチ・アダムスが実在の人物であり描かれたエピソードがほとんど真実であることです。
彼の人生は「怒り」と「愛」に満ちたものではないでしょうか。
医者になる前に人間になりたい、病気と闘う場で1番の敵は無関心です
引用:パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー/配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ
彼の言葉は観る者の心に刺さります。
パッチ・アダムスのように人に与える喜びを知っている、そんな人になりたいものです。