それにしてもなぜヴァーノンがこの薬を持つに至ったのかは非常に興味深いですが、映画ではその辺りはスルーしています。
ヴァーノンを殺したのは誰か
エディがもっと薬を求めて訪ねてくることはヴァーノンには織り込み済みだったはずです。
そこには誰かに痛めつけられヴァーノンがいて、部屋中が物色された跡が残っていました。
さらにはエディが部屋を出ていた間にヴァーノンは殺されていまいます。
間違いなく誰かがNZTを求めてヴァーノンを脅しに来たのです。
ヴァノーンは何らかの形でエディの助力を期待していたのかも知れません。
そのためにわざわざエディに住所を記したカードを渡した可能性があります。
襲撃者は目的を達することなくヴァーノンを殺害してしまいました。
この後の展開を考慮すると、NZTを求めてやってきたのはカールとビジネス関係で競っていたアトウッドが雇った殺し屋だったのはないでしょうか。
結局NZTを探し当てたのはエディで、入手できなかったアトウッドはビジネス関係でもエディと組んだカールに追い詰められ、死に至ります。
この展開が見えてくるあたりから、ひょっとして成功している輩は皆NZTをやっているのではないかとの疑問がわいてきます。
実際エディの最初のパートナーであるメリッサもNZTをやっていたことが明らかになります。
そしてエディは彼女からNZTの副作用の恐ろしさを知らされるのです。
ヴァーノンはNZTをやっていたのか
NZTの凄さを知り尽くしていたヴァーノンは当然自分でNZTを試したはずです。
でも一方でNZTには恐ろしい副作用があることもまた彼は承知していました。
ヴァーノンはエディに「賢いやつにはよく効く」といっています。
ひょっとすると、ヴァーノンの知力ではNZTの効き目は弱かったのかもしれません。
それで結局ヴァーノンは効きそうな人にNZTを売る商売を始めたのではないでしょうか。
ヴァーノンがエディにNZTを1錠渡したのはお試しだったのでしょう。
モデルを殺した犯人は誰か
NZTの副作用でエディには記憶が飛ぶ現象が起き始めます。
彼は行きずりで一夜を過ごしたモデルの殺人に関与した疑いを受けるのです。
エディには全く記憶がありませんが、彼は自分自身を信用できません。
彼は本当にモデルを殺害したのでしょうか。
どう考えてもエディにはモデルを殺害する理由がありません。
もちろんNZTの影響で性格が一変している可能性もありえますが、可能性としては低いといわざるを得ません。
もしろエディを追い詰め何とかNZTを入手しようとする例の殺し屋の仕業と考えるのが自然です。