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橘せとかを主演土屋太鳳が務め、兄であるはるかを片寄涼太が務めた、小学館の漫画を原作とする映画版『兄に愛されすぎて困ってます』。
告白12連敗中の女子高生が、急激にイケメン男子にモテる様子は、初恋をはじめとする恋する乙女なら、誰もが憧れる展開でした。
はるかは妹のせとかのに対して恋愛感情があることに気付くまで、常にせとかに近づく男たちをはね退けています。
しかし高嶺とのデートをはるかが止めることはありませんでした。これには疑問が浮かぎます。
さらに、女性に対して初めて本気で恋した千秋は、せとかに振られたあとすっきりした様子を見せました。
その真意はどのようなものがあったのでしょうか。今回はこの2点について考察します。
高嶺は本気の相手
兄はるかはこれまで、妹のせとかの恋路を邪魔し続けてきました。
その結果妹は告白12連敗をしてきましたが、それは相手の男性が問題のある男性だったから。
一方、高嶺は本気でせとかのことを好きになっており、これがデートを止めなかった要因になっています。
問題のある男性を禁止してきた
先述してきたように、はるかはあくまでも付き合う上で問題のある男性に対して、邪魔をし続けてきました。
自分の恋愛感情や嫉妬があるとはいえ、常識の範囲内で一定のラインを引いているのです。
一方高嶺に関しては、本気でせとかに対して恋しており、はるかにとってはある意味初めて本気で好きになってくれる人でした。
だからこそ、はるかはせとかと高嶺がデートに行くことを許可するのです。
神社でのキス
せとかは、神社の夏祭りで高嶺とキスをし、初恋の相手の高峰が自分にとって特別な存在だったことに気付きます。
つまりせとかは、自分の本当の気持ちに気付いたのです。一方それは、はるかにとっても同じこと。
はるかは、せとかを最も近くで見てきたらこそ、せとかの気持ちの変化に気付きます。
その中で、自分が「敵わないかもしれない」と気付くのです。だからこそ、デートを止めることができないのでした。
初恋の相手
先述したように、せとかにとって高嶺は初恋の相手です。
特別な存在である初恋の相手が高嶺であることに、はるかは嫉妬しました。
どんなに頑張っても、過去を変えることはできないし、せとかの「初好きな人」は取って変わることはできません。
この時点で、はるかは高嶺に対して劣等感を抱きます。結果的に「負けた」という感覚が、はるかの行動を一歩贈らせてしまいました。
高嶺は、はるかの予想以上に一歩先に積極的に行動したため、はるかは劣等感と共に高嶺に圧されたのです。
高嶺からのプレッシャー
高嶺は本作の中で、最も積極的にせとかに迫り続けた登場人物です。
その高嶺の本気度や行動の機敏さ、積極さにはるかは圧され、デートを許可してしまいます。
動揺させられる
高嶺ははるかに対して、はるかのせとかに対する気持ちを的確に言い当ててきました。