はるかでさえ気づいていなかった自分の気持ちを言い当てられて、はるかは動揺させられます。
自分の気持ちを言い当てあてられると、当然相手に対して動揺するのは当然です。
さらに、それが自分の知らなかった自分の気持ちであれば猶更の話。だからこそ、気後れして高嶺とのデートを許すのです。
高嶺の積極性、さらには兄のはるかの気持ちまで牽制する態度に、はるかは負けてしまいました。
せとかとの微妙な空気
せとかに対して積極的に動く高嶺。この高嶺のプレッシャーに耐えかねて、はるかはせとかに対して風呂場で告白してしまいました。
結局父親の登場で、はるかの告白はうやむやになっていしまいます。そんな微妙な空気の中で、高嶺はせとかに対して告白します。
通常ならば、はねのけられるはるかですが、この場合だとせとかに対して気を遣い、一歩引いてしまいました。
高嶺の積極性が、微妙な空気の兄妹に的確に刺さったのです。
兄妹の変えられない立場
恋愛は通常家族内で発生するものではありません。また、それは今日の日本では「非常識」と考えられます。
当然はるか、せとかの兄妹もそのことは分かっており、はるかはそのせいで一歩踏み出せないでしました。
はるかは、せとかに対する気持ちを自覚していましたが、同時に「高校卒業までは兄妹の関係でいる」と自分に約束しています。
家族であるが故、はるかは自分に足かせを課していたのです。だからこそ、高嶺の行動に対して焦って先取りした行動が取れないのでした。
つまり自分に課した約束が、デートを阻止する気持ちを阻害したのです。
世間体や常識を考えると、当たり前の考え方ですが、それが自分を苦しめる考え方になりました。
半分フラれたと思っていた
気後れして一歩遅れている間に、高嶺はどんどんせとかとの距離を近づけていきます。
それに焦らされ、はるかはせとかへ気持ちを打ち明けるように告白しますが、せとかははるかの気持ちには気付いていませんでした。
だからこそ、何も言えずにいた結果はるかは「高嶺に負けた」と思ったのです。
神社からの脱出に失敗
神社では、千秋・はるか・高嶺の順でせとかと祭りを回ることが決まりましたが、はるかは、せとかと脱出することを高嶺に阻止されます。
言葉に出してせとかに伝えましたが、せとかははるかの言うとおりに動かず、高嶺についていきました。
つまり、はるかにとっては「高嶺について行った」と思う行動となったのです。
中途半端に気持ちを伝えたため、せとかにはるかの気持ちは伝わらず、はるかは自分が「振られたのか?」と疑念を抱きました。
だからこそ、高嶺のデートの誘いを、表立って「やめろ」と言うことができないのです。
中途半端な告白と反応のなさ
はるかの中途半端は、さらに続きます。それが、風呂場でのシーンでした。
結局父親の登場により、せとかの言葉を聞けず中途半端なままはるかの告白は終わります。