父親に対して気を使い、わがままも口にしたりしません。
もしも、病気の治癒を願えば余計辛くなることを知っていたのではないでしょうか。
彼女は現実を受け止めながら、魔法少女に憧れを抱いていたのです。
証拠をマジックで消した意味
ラストシーンでダミアンが証拠の携帯電話をマジックで消した裏には、何があるのでしょう。
こちらも様々な考察が出来ます。
バルバラへの復讐
劇中で語られてはいませんが、おそらくダミアンは少女時代のバルバラに恋心を抱いていたのでしょう。
そして再会した彼女をみてまた恋心に火が付いたのではないでしょうか。
彼女が合意の上でルイスと寝たことを知り嫉妬心が燃えあがったはずです。
自分に嘘をついたバルバラに、裏切られた気持ちになったのでしょう。
証拠を渡さなかったのは、復讐と取ることが出来ます。
彼女を支配する為
映画の冒頭でダミアンは少女時代のバルバラにマジックを見せられています。
この時からダミアンは彼女に魅せられていたのでしょう。
服役したのは彼女を助けた為だった
殺人犯、小児性愛者、暴行犯と10年間を過ごした
引用:マジカル・ガール/配給会社:Avalon
二人の間に何があったのか、こちらも描かれてはいません。
彼女を救うために暴行を働いたとも考察出来ます。
しかし、彼女と性的な関係はなかったのではないでしょうか。
小児性愛者の罪は彼女を忘れる為に、他者に手を出したのでしょう。
自分のものに出来なかったバルバラ…。
不倫の証拠という脅迫材料を手にし、自分のものにしたのかもしれません。
魔法の因果応報
バルバラはもう一人の魔法少女だったと考えると、彼女のかけた魔法への因果応報だったともいえます。
ダミアンにかけた魔法は自分を愛するという魔法です。
その魔法によってダミアンは、刑務所へ入りそして再び罪を犯しています。
自分が楽になる為にダミアンを利用した彼女への代償は、不倫の証拠という大きなものだったのです。
ダミアンはラストに魔法を解いた
本作は「魔法少女まどか☆マギカ」にインスパイアされ製作されています。
魔女の標的となった人間は原因不明の自殺や殺人を引き起こしている
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/魔法少女まどか☆マギカ
ダミアンはまさに魔女となったバルバラに標的とされていたのでしょう。
しかし彼は最後に下記のように告げています。
(ルイスは)もう恐喝もしない
引用:マジカル・ガール/配給会社:Avalon
バルバラに真実を知ったことを告げたのです。