出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B01NCMNPAP/?tag=cinema-notes-22
『高台家の人々』は森本梢子原作の漫画を元に作られた2016年公開の映画です。
テレパシー能力という特異体質を持つ光正たちを中心に、言葉をテーマにしたロマンスが描かれています。
悩んだ末に木絵が結婚を決めたのはなぜか…。
劇中で母は子供たちの能力について知らぬ素振りを見せていますが、そこに隠された意図を徹底考察していきます。
また、茂子が木絵を呑みに誘った理由にも注目して本作を紐解いていきましょう。
コメディ要素たっぷりの本作ですが、伝えることの大切さそして隠すことの大切さを観る者に教えてくれる作品です。
木絵が結婚を決めた理由
自分の心が読まれてしまうことに息苦しさを感じた木絵は、式場を逃げ出しています。
しかし、なぜ彼女は光正の元へ戻ってきたのでしょう。
自分が選ばれた理由を知ったから
本作の主人公、綾瀬はるか演じる木絵は取りえもない普通のOLです。
彼女は自分がなぜ、高台光正に選ばれたのか不思議に思っています。
劇中には地味で平凡な自分と、華やかでお金持ちの高台家のギャップに悩んでいる姿がありました。
なぜ光正は自分を選んだのか…。
光正はあなたといると笑っている
引用:高台家の人々/配給会社:東宝
初めは純のいった言葉だけが答えだったのです。
その為に彼の笑顔を消した自分は光正には向いていないと離れたのでしょう。
しかし、アンからの手紙の中でなぜ光正が自分を選んだのか、その真実を知ることが出来ました。
君は選んだんだ、心を読んでも平気な相手を…慎重に
だから僕は決めたんだ、このままでいよう、何もかも見せよう
引用:高台家の人々/配給会社:東宝
光正もきっと慎重に自分を選んだ、その思いに答えたいと木絵は思ったのではないでしょうか。
光正を傷つける不安が消えたから
木絵は自分の心で光正を傷つけてしまうことを恐れていました。
その為に心を閉ざし、結果自分が苦しんでいたのです。
君を傷つけてしまうのでは、そんな不安もあった
でもそれもいつか笑おう
引用:高台家の人々/配給会社:東宝
手紙の中の茂正の言葉は、木絵の不安に答えを出すものでした。
本当に好きな人だったから
心を読まれることや、生きる世界の違いなど悩むことは多々あります。
しかし木絵が光正の元に戻ったのは、彼のことが好きだからです。
もし本当に愛する人を掴みたいなら戦うの、逃げずに戦うの
引用:高台家の人々/配給会社:東宝
由布子の言葉は、木絵の心を後押ししたのでしょう。
彼女が戦う決心をしたのは、光正を本気で愛していたからです。
木絵が離れた本当の理由
木絵は環境やテレパスという能力に恐れをなして逃げ出してしまいます。
しかし彼女が逃げ出した本当の理由は、光正を心から大切に想う気持ちが原因でした。
嫌な思いさせないように我慢したり
引用:高台家の人々/配給会社:東宝
母への電話で木絵は上記のように聞いています。