病院スタッフで顔が知れていることや、裏の真犯人を隠すためのもの。
ピエロの正体宮田は、瞳のハニートラップにまんまとかかっていました。
仮面の意味は、ピエロを表面に押し出すことで瞳の正体を隠す意味でした。
瞳を救おうとした速水の心情
瞳は姿を消しました。復讐を断念した後の足跡はつかめません。
瞳はどこで何を考えているのか。憎む感情を忘れろと必死に訴えた速水の心情と重ねて考えてみました。
今度こそ守る速水の切ない心情
速水は瞳を信じ切っていました。真犯人が彼女だと気が付いたのは、病院から解放された後です。
復讐の真意に気が付かなかったことを後悔する速水。瞳に渡したお守りは、婚約者を守れなかった後悔の象徴でした。
病院でお守りを渡した時は、瞳と婚約者とを重ね合わせ、瞳の命を今度こそ守ると考えていました。
復讐をやめさせようと奔走する速水は、瞳の人生を守ろうとします。その思いが記者会見での叫びになったのです。
瞳は復讐という呪縛から逃れられたのか
世間から姿を消した瞳は、お守りを人づてに速水に返します。
復讐の最終段階として瞳が議員を狙ったときに、スクリーンに映る速水の姿を見てバッグの中で握りしめたお守りです。
会見で訴える速水の思いは瞳に届いたのでしょうか。
彼女の心は、痛いほどわかる速水の気持ちが占めていたと思われます。
速水を裏切っても良いのかと葛藤する瞳の表情には、政治家を憎む気持ちは見えません。
お守りを速水に返したということは、自分は大丈夫だと速水に伝えていると思われます。
長い時間をかけて自分の気持ちが落ち着いたのでしょう。
まとめ
予告編ではホラー映画の印象でしたが、実は仮面をかぶった病院長の隠蔽を暴き復讐を果たすサスペンスドラマでした。
このドラマには3つの仮面が登場しました。1つは、療養専門の仮面をかぶって正体は違法行為を続けていた田所病院。
2つ目は、ピエロの仮面。これは瞳の隠れみのでした。
仮面をかぶったのは宮田でしたが、仮面の中の正体は宮田の顔をした瞳自身の思いでした。
3つ目は、冷酷な復讐鬼の正体を隠すために、被害者の女子大生の仮面をかぶった瞳です。
体制に逆らえず捜査を打ち切る警察も、見せかけの正義の仮面をかぶった弱者なのでしょうか。