今回引退を宣言していたマーカスですが、まだまだ引退は叶いそうにありません。
家族と向き合っていく段階
本作はこれまでにも増して対照的な二人の姿が描かれていました。
そして最後はマーカスのように家族に寄り添うマイクの姿を観ることが出来るのです。
年を感じるマーカス
マーカスは元々家族という中で生きる人物です。
妻や娘がこれまでも登場してきました。
今作品では孫まで生まれ、引退を口にしています。
悪いが俺はもう引退する
引用:バッドボーイズ フォー・ライフ/配給会社:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
家族を思っての決断であり、自分の年齢を考慮しての発言です。
現役爆走中のマイク
一方マイクは相変わらずハチャメチャで、言葉を変えればいつまでも若者並の無茶をやらかしています。
成長していない大人といえるでしょう。
しかし今作ではそんなマイクも次世代のAMMOと関わり合いを持ちます。
AMMOはいわれたことをいわれたようにこなす、まさに現代の若者たちとして描かれ、そこには風刺が少々込められているように感じます。
更に息子の登場で、マイクの生き方にも少し変化がみられるのです。
シリーズを通しての変化
二作目から時を開けての新作ということで、マイクやマーカスたちの変化も見どころの一つとなっています。
これまで同様のハチャメチャな二人ですが、若者との関わりという年を重ねたからこその関係性も描かれました。
一生バッドボーイズだろ
引用:バッドボーイズ フォー・ライフ/配給会社:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
しかしマーカスの願いとは裏腹に、二人は年を重ねてもバッドボーイズのままのようです。
監督の映画愛
本作品から、監督はマイケル・ベイからアディル・エル・アルビとビラル・ファラーの二人に交代しています。
映画界入りのきっかけとなった作品
彼らは「バッドボーイズ」に憧れて映画の世界へと入ったそうで作品への愛が凄い、と主演のウィル・スミスが語っています。
何でも映画の全セリフを暗記している程だとか…。
彼らはこれまでのシリーズにはまだ奥行きが沢山あって、それを観せたいといっていました。
マイクに子供がいたことなど、確かに奥行きの広がる展開となっています。
シリーズの色が変わらぬ至福の作品
ファンからは、監督が代わることで映画のイメージが変わるのではないかと公開前には心配の声があがっていました。
しかし前記したように監督たちは、押しも押されもしない筋金入りのバッドボーイズファンです。
だからこそ前作からのコメディ感やクール感は少しも失われることなく、むしろパワーアップした二人の姿を観ることが出来たのでしょう。
二人の人生が深まった作品
『バッドボーイズ フォー・ライフ』は監督たちが語るように、マイクとマーカスの人生に奥行きが生れました。
コメディ要素とアクション要素たっぷりの本作に、親子や孫という新たな幅が生れたのです。
二人は全く逆の性格ですがだからこそ面白い、そんな王道を爆走する作品なのではないでしょうか。