だからこそ顧客という言葉を使い、心を隠したのかもしれません。
付き合うことは出来ない、まして結婚は望めないのです。
永遠に君だけ
引用:パッドマン 5億人の女性を救った男/配給: ソニー・ピクチャーズ・リリーシング
自分を理解してくれるのはパリーだけ、上記のセリフこそ彼の本意なのかもしれません。
パリーの気持ちに答えるセリフ
ラクシュミの別れ際のセリフは、パリーの気持ちに気がついていたからこその言葉です。
自分に想いを寄せていることを感じていたのでしょう。
しかし、パリーは自分の気持ちを打ち明けようとはしませんでした。
そんな彼女の気持ちを汲むように、言葉をかけたのではないでしょうか。
パリーの気持ちには答えることが出来ないけれど、パリーは特別な存在だ、という気持ちも込められていたと考察出来ます。
パートナーの本質
本作ではラクシュミのパートナーとして二人の女性が登場します。
パートナーとは一体どんな存在なのか、考えさせられる映画でもあるのです。
尊敬出来ること
インドでは女性は男性に従うのが一般的です。
当然主導権は男性が持っており、女性の才能は注目されません。
しかし本作ではパリーがナプキンをいとも簡単に売っており、女性だから出来ることが大きく描かれていました。
ラクシュミはこの時パートナーとしての彼女の存在を感じたのではないでしょうか。
一人では出来なくても二人なら出来る、お互いに尊敬する気持ちがパートナーの本質といえそうです。
信じることが出来ること
妻ガイヤトリは、ラクシュミの行動を信じることが出来ませんでした。
しかし、彼女が悪いとはいえません。
インドの悪習が彼女をそうさせていたのでしょう。
ラクシュミもそのことは十分に理解しています、だからこそ彼女を愛し続けたのです。
一方パリーはラクシュミの目的を理解し、成功を信じていました。
例え周囲がNOといってもお互いに信じあうことが出来ること、それもパートナーには必要なことです。
同じものを見ていること
本作を観ると、パートナーは同じ世界を見ているのだと感じます。
女性の生理を「恥ずかしいもの」と捉えている妻ガイヤトリ―、そして健康的に清潔にあるべきだというラクシュミーの世界。
違う世界に居ては、手を取り合うパートナーにはなれません。
価値観が一緒であることは、とても大きな要素なのではないでしょうか。
幸せを願うこと
ラクシュミは妻の為に数々の困難を乗り越えてきました。
ここにも一つのパートナーの本質があるのではないでしょうか。
彼は、生理を皆が「恥ずかしいことだ」と思っていると認識しています。