先入観だけで女子高生を見ていたサンテは、その態度を改めさせられました。
自分が口うるさく勉強しろと言っていた裏で、年ごろの少女達はそれぞれの葛藤を抱えていた現実を経験するサンテ。
これにより、父に反抗ばかりしていた娘の知らなかった一面をサンテは知ったのです。
会社員は過酷
父と入れ替わったドヨンが見たのは今まで知らなかった父の一面でした。
仕事人間で家庭でも偉そうに振舞う父は、実はうだつが上がらない存在に過ぎませんでした。
その環境の中で四苦八苦しながら、どうにか出世の機会を得ようともがいていた父。ボロボロの服と鞄で。
仕事のためには思ってもいないことを言わなければならないこともある。本心だけでは仕事はできない。
見栄も張らなければならないこともある父の苦しみをドヨンは知っていきます。
入れ替わったことで、二人は今まで知らなかった互いの別の面を知っていきました。
父娘の関係が改善した理由
父娘の関係が改善した理由は、それまで見えなかった互いの別の面を見れたからです。
それは、相手の言葉や態度の裏にあるものが何なのかを知る過程でもありました。
女子高生には女子高生の大変さがあり、会社員には会社員の苦労がある。または父親には父親の、娘には娘の世界がある。
父娘のことだけではなく、家庭に悩む同級生や恋愛に悩む部下の姿を通して二人は人間はだれでも悩みや苦しみを抱えていることを認識します。
そして、父も娘もそんな社会の中で必死に戦ってきた。そのことも二人は知りました。
入れ替わりの経験は、二人に他人のことを考える心の余裕を生み出しました。それは以前の二人には無かったもの。
これにより、二人は歩み寄ることができ父娘の関係は改善できたのです。
先輩とのデートが上手くいった理由
ドヨンの先輩・ユジンとのデートが上手くいった理由は何でしょうか。
思い切りが生んだ存在感
憧れの先輩・ユジンの前で演奏を披露したドヨン。中身は父のサンテですが、それが良い結果をもたらしました。
別人であるが故に、思い切った行動をとれたことでユジンに存在感を示すことができたのです。
これは、本来のドヨンのままではできないことです。
何故なら、好きな相手なので自分をよく見せようとユジンが好きそうな女の子らしい演奏をしたと予想できるから。