出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B086H9FBNS/?tag=cinema-notes-22
『あのコの、トリコ。』は2018年に日本で公開された映画です。
原作は白石ユキが作者の同名漫画で、主人公は吉沢亮演じる冴えない高校生の鈴木頼。
物語は頼がヒロインの雫が在籍する高校に転入して、付き人になるところから始まります。
彼は雫の夢を叶えるために自分を撮影や稽古の代役として動く内に、自身にも役者として働くようになるというのが物語の流れです。
こちらでは昴とのリハーサルで雫が覚えた違和感、受賞スピーチで昴が好きな人を暴露した理由を主に考察していきます。
昴とのリハーサルで雫が覚えた違和感について
雫は初めて貰った演技の仕事で、ロミオとジュリエットの舞台をやることになりました。
この時の相手役は幼馴染みの昴だったのですが、彼は稽古前に事故に巻き込まれ、参加できなくなってしまいます。
稽古は頼が代役で動いて順調に進めることができましたが、本番前のリハーサルで昴に変わってから彼女は違和感を覚えました。
彼女はなぜリハーサルで違和感を覚えたのでしょうか。考えられる理由は2点です。
相手が頼だったから上手くやれた
頼と雫は、お互いの気持ちは知らないけども両思いの関係です。
ロミオとジュリエットは恋愛を交えた悲劇で、お互いに気がある関係の2人であれば演技ではなく自然と動けてしまうのでしょう。
後に昴が2人を引き裂くように割り込み、リハーサルから昴がロミオを演じるようになります。
しかし、リハーサルの最中に昴が頼に見えてしまい、ロミオ役を受け入れられない気持ちがあったのかもしれません。
雫の中ではロミオ役は頼のままで進めて欲しかった気持ちがあったのではないかと考えられます。
頼の怪我が気になった
代役の頼が昴と入れ替わる前に、雫が高台から転落する事故がありました。
頼が助けたことで雫は無事でしたが、彼は足に怪我を負ってしまいます。
自分の不注意で頼に怪我をさせてしまった負い目からか、リハーサル中に昴を頼と見間違えてしまいました。
この時の彼女は頼を心配するあまり、彼のことで頭がいっぱいになってしまったのかもしれません。
雫が頼と華のワンシーンを見て動揺した理由
雫は仕事終わりに近藤監督に遭遇し、頼が出演しているシーンを見ることになります。
このシーンというのが、主演の頼と共演者キラーと言われている華とのラブシーン。
映像を見続けていた雫は少し動揺しました。彼女はなぜ動揺してしまったのでしょうか。考えられる理由は2点です。