クロスワードをする男やレジの女はグルグルと線が巻いたようなものを紙やホワイトボードに描いています。
この何者かは恐らく人間を乗っ取った直後はまともに文字を書けないのです。
乗っ取った何者かはその人間のコピーに過ぎないため、過去の記憶が十分ではありません。
物語ではアンやベスがその人間がコピーかどうか確かめるため過去の記憶を確認しますが、字を書かせてもある程度判別できた可能性があります。
これからどうなるのか
ベスの周辺では多くの人間たちが既に何者かに乗っ取られてしまいました。
ベスは取材旅行の最初の頃友人のアンに出会い、このときアンはベスに高校生時代の思い出話を持ちかけてベスの記憶を確認しています。
このときアンはベスが本当のベスかどうか確認していたのです。
ということはこの時点でかなりの人間が既に何者かに乗っ取られていたのでしょう。
そういうベスも乗っ取られてしまったジェフに襲われベスではなくなってしまいます。
さて、これから人類はどうなってしまうのでしょうか。対抗手段はあるのでしょうか。
対抗手段
この敵は見た目だけは人間かどうか判別がつきません。普通に暮らしていれば乗っ取られているかどうかわからないのです。
気づいたときはとき既に遅く自分も乗っ取られてしまいます。
弱みとなりそうなヒントはありませんので、具体的な対抗手段はなさそうです。
全人類が入れ替わる
最終的には全人類が全てこの得体の知れない何者かに入れ替わってしまうのではないでしょうか。
ベスを乗っ取った何者かがいうように、人類絶滅作戦は始まったのです。
物理的に人類を破壊するのではなく、外形を残したまま中身を別のものに入れ替えてしまうという恐るべき作戦といえます。
ある意味では見えない敵と戦う恐怖がそこにはあります。誰を信じていいかわからないで暮らしているうちに、自分も入れ替わってしまうのです。
とにかく怖い【スナッチャーズ・フィーバー -喰われた町-】
【スナッチャーズ・フィーバー -喰われた町-】はよくあるゾンビホラー映画のようなわかりやすさはありません。
なんだかわからない不可思議な現象が次々に起こり、何も解決しないままパニック状態に追い込まれてしまうのです。
もし自分がこのような場面に遭遇してしまったらと思わず想像せずにいられません。
POVは少しやりすぎのように感じなくもないですが、その臨場感は凄まじいといえます。
【スナッチャーズ・フィーバー -喰われた町-】はとにかく怖いお話しです。