出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B07NBW71KX/?tag=cinema-notes-22
『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』は2017年にタイで公開された映画です。
題材は中国で実際に起きた集団カンニング事件をモチーフにしたとされております。
主人公は周りから天才と呼ばれている女子高生のリンです。
友人であるグレースの小さなカンニングを手伝ったところから物語は始まります。
リンはグレースの友人であるパットを紹介され、カンニングをビジネスとして展開していくのが物語の流れです。
こちらでは公表を決断した理由、プリントと同じ問題が出された意味を主に考察していきます。
プリントと同じ問題がテストで出された意味
物語序盤の中間テストに出題された問題は、リンがグレースに勉強を教えた際に使ったプリントと同じ内容でした。
なぜ中間テストは勉強に使ったプリントと同じ問題が出されたのでしょうか。考えられる要素は2点です。
先生の手抜き
学校にある中間テストなどは、授業で学んだ内容を理解しているかどうかを確認するイベントです。
先生毎によりますが、プリントの問題を解くことを中心に授業を進める場合もあるでしょう。
プリントを一から作成する場合は時間が掛かってしまいます。
復習のためのテストと考えて、一度使ったプリントから出題する形にしたのではないでしょうか。
大規模なカンニング作戦成功の伏線
物語終盤で行われる大規模なカンニング作戦は、リンとバンクの記憶力が要にありました。
大規模なカンニング作戦は、リンの記憶力があれば可能であることを伏線として出した演出ではないでしょうか。
プリントと同じ問題が出ているのを気付かせることにより、無謀な作戦が成功するかもしれないと思わせているのかもしれません。
なぜグレースがパットに勉強を教えていた扱いになっていたのか
グレースとパットはアメリカの大学へ行くために、世界共通テストのSTICを受けることになりました。
この時、パットの両親はグレースが彼の勉強を見ていると認識しています。
なぜ彼女はパットの勉強を見ている立場になっていたのでしょうか。
考えられる要素としては、彼女がパットの両親に気に入られるための手段だと考えられます。
パットの両親は、お金はあっても息子の学力に頭を悩ませていました。
お金があるということは結婚相手に求める物が多く、息子の助けになれる人が求められるでしょう。