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2014年公開の『近キョリ恋愛』は、みきもと凛作の同名少女漫画が原作となっています。
三浦春馬主演「君に届け」を手掛けた熊澤尚人が監督として、極上のラブストーリーを演出しました。
英語教師ハルカと天才女子高生ゆにの青春ストリーですが、なぜゆには青い夕日の写真をハルカに見せたのでしょう。
また香水がいい匂いに感じた心理、ゆにの癖を観察していた心境を深く考察していきましょう。
二人の心を紐解くことで、更に奥深い映画になるのではないでしょうか。
ゆにの癖を観察していたわけ
劇中で山下智久演じるハルカはゆにの癖を観察していましたが、なぜ彼はゆにを観察したのでしょう。
彼の行動に隠された感情を考察してみましょう。
親しくなる為
ツンデレでルックスのいいハルカは女子生徒に人気でしたが、ゆにだけ自分に懐いていません。
最初は、そんなゆにが気になったのではないでしょうか。
なぜ彼女は素直になれないのか、なぜ感情を隠してしまうのか興味がわいたのかもしれません。
そしてもう少し親しくなりたい、という気持ちは本物だったのかもしれません。
彼には教師として生徒をよく知っておきたいという気持ちがあったはずです。
ちなみに原作では、臨時の担任教師という設定で「担任として知っておきたい」という感情があったようです。
彼女を素直にしたいから
ハルカは嘘を嫌っています。
そんな彼は、ゆにの態度に嘘を感じていたのではないでしょうか。
素直になれないゆには周囲から感情の少ない秀才と思われていますが、真実は違っています。
彼女の表面の嘘に気がついたハルカは、ゆにの真実を引き出そうと観察をしたとも考察出来ます。
素直になれないゆにを救いたい、と思ったのでしょう。
ゆにの観察は無意識な行動だった
ハルカは、無意識にゆにを観察していたという可能性も高いです。
人は無意識な行動では嘘をつけない
引用:近キョリ恋愛/配給会社:東宝映像事業部
ハルカは上記のように、自分でその理由を語っていました。
ゆにに惹かれていたからこそ、彼女の癖をついつい観察してしまったのでしょう。
相手に興味がなければ隠された心情まで、読み取ることは不可能です。
教師として、という言葉で本当の心に蓋をしつつも無意識にゆにに惹かれていたのでしょう。
クールで表情を崩さないゆにだからこそ、観察をすることで本当の彼女が見えてきたのです。
そして彼女を観察するうちに、ハルカにとってゆにが気になる存在になっていったと考えられます。