フレッチャーとバッドボーイズとの間にはどのような関係があるのでしょうか。
フレッチャーとバッドボーイズ
フレッチャータイプの脇役は凸凹コンビ刑事ドラマには欠かせません。
主役の二人にはない特殊技能を用いて事件解決に重要な役割を果たす役どころです。
その特殊技能はネットワーク技術だったり、鑑識技術だったりします。
ひょっとするとフレッチャーの警察システムのハッキング犯罪を突き止め、しょっ引いたのはバッドボーズだったのかも知れません。
だから彼らはフレッチャーの天才を熟知していて、元刑事のデータを呼び出すには彼の技能が必要だと直ぐに気づいたのです。
フレッチャーはなぜ操作に協力したのか
勿論フレッチャーは捜査に協力すれば釈放してもらえるとの甘言に乗せられて警察システムに侵入しました。
一方彼のようなプロフェッショナルにとって、このような展開は自分の腕の見せ所で、嬉々として作業に望んだ側面も否定できないのです。
それでもフレッチャーの行為は違法なものであることは間違いありません。
そのような中で彼がバッドボーズに協力したのは、やはりお互いに何となく馬が合う側面があったのではないでしょうか。
この辺りは既に続編の布石が打たれており、フレッチャーがバッドボーズのチームの一員になりそうな気配を感じさせます。
マーカスとマイク
この作品の真骨頂は二人の凸凹コンビ刑事の掛け合いとコンビネーションです。
どこまでがマジでどこからが作戦なのか観ている我々は戸惑ってしまいます。
でも二人にとっては全く自然な流れなのです。あうんの呼吸とは正にこのことなのではないでしょうか。
二人が引かれ合うわけ
マーカスとマイクは性格が真逆です。
マーカスは奥さんにぞっこんで家庭を第一に考える慎重派です。
一方のマイクは金持ちの御曹司で女性とも浮名を流すプレイボーイを絵に描いたような軽い生き方をしています。
なぜこのような二人の息がピッタリと合い、仕事でも結果を残せるのでしょうか。
結論からいえば真逆の性格だからこそ名コンビになり、いい仕事が出来ているのです。
よく「連携」という言葉が使われますが、同種の力が合わさっても連携にはなりません。それは協力であり合力にすぎません。
連携とは異分野の衝突から生まれる新しい価値なのです。
個々の和よりも大きな結果を生み出すのが連携で、マイクとマーカスはそれを実際に形にしています。
表面的にはけなし合ってもお互いの存在と能力を認めていて、自分に欠けている部分をそれぞれが補完できることを知っているのです。
絶妙なチームプレー
二人のチームプレーは絶妙です。事前の下打ち合わせなど必要ありません。
お互いに無意識に自分の役どころを理解し、臨機応変にことに当たることが出来ます。
どのような組織にあってもチームとはこうありたいものです。