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【バッドボーイズ】は、マイケル・ベイの初めての映画監督作品です。
彼はその後「ザ・ロック」や「アルマゲドン」などのヒット作を世に送り出すことになります。
凸凹コンビ刑事ドラマの原点ともいえる作品で、日本においてもこの路線をなぞった刑事ドラマが数多く作られています。
テンポのいい刑事二人のやり取りと絶妙なコンビネーションで事件を解決していく展開は小気味いいことこの上ありません。
この作品には続編が作られることになりますが、ラストのシーンや天才ハッカーであるフレッチャーなどにその伏線が見てとれます。
マーカスが二人を手錠でつないだ意味
マーカスがマイクとジュリーに手錠をかけるシーンには、自分の家族のことしか頭にないように見えるマーカスの相棒への思いが表れています。
マーカスは鈍感で無神経なようで結構繊細な感性を持ち合わせているのです。
マーカスが二人を手錠でつないだラストシーンの意味を考察してみましょう。
ジュリーはいつからマイクに惹かれていたのか
ジュリーは果たしていつからマイクに好感を持っていたのでしょうか。
ジュリーは友人のマックスからマイクの人となりを十分に聞かされていたはずです。
マイクは金持ちのプレイボーイ刑事として、また頼りになる男として巷の女性たちに人気があったのではないでしょうか。
だからジュリーはマックスが殺害された際、マイク以外とは話さないと言ったのです。
当初からマイクに好意を持っていたジュリーはマイクに成り代わったマーカスを見てやや失望したことでしょう。
マーカスはマイクとは正反対のキャラだったからです。
マーカスのマイクへの思い
マーカスはそのようなジュリーに何となく気づいていました。
彼女はマイクを演じるマーカスではなくマイクに惹かれていることをマーカスはわかっていたのです。
マーカスはまた相棒のマイクのこともよくわかっていました。
マイクにはそろそろジュリーのような存在が必要で、彼にも自分のように幸せな家庭を持ってもらいたかったのではないでしょうか。
ともすれば浮気がちなマイクへの「ジュリーを離すな」とのメッセージを込めて、マーカスは二人に手錠をかけたのです。
マーカスはマイクを演じることに疲れ、自分の居場所であるテレサが待つ家庭へと帰っていきました。
フレッチャーという男
この物語の中ではフレッチャーに関する説明はさほど多くありません。
どうも警察のネットワークをハッキングした罪で留置されていたようです。
物語ではいきなりバッドボーイズに警察内の情報ネットワークへ侵入して元刑事の情報を調べさせられます。