二人の凄いところは決して二人とも相手をうらやましく思っていないことではないでしょうか。
相手のことと同時に自分のテリトリーをしっかり理解しています。実はこれは出来そうで実際には結構難しいことなのです。
マーカスは恐妻家なのか
マーカスは表面上絵に描いたような恐妻家です。
家における全ての実権は妻のテレサが握っているかのように見えます。
でも実際の所はどうなのでしょうか。夫婦の実像や家庭の内情は見た目と異なることも多いのです。
テレサの思い
テレサはマーカスが彼女を愛している以上に彼を心から愛し信頼もしています。
テレサがマーカスに表面上強く出ているのは、彼が下手に出くれていることを知り尽くしているからです。
テレサはマーカスなしでは自分たちがやっていけないことを心底わかっているのではないでしょうか。
ジュリーとマーカスの疑惑が持ち上がったときにマイクのマンションに突撃したことがそれを物語っています。
マーカスの思い
マーカスは妻のテレサの尻に敷かれる夫を上手に演じています。
いつの世も「かかあ天下」の方が家庭平和であることを彼は知っているのです。
勿論彼はテレサを愛していますし、子供たちにとってもよきパパでいます。
彼は母親となったテレサを今でも女性として接しています。いつも男として彼女を求めていることを彼女に隠しません。
これは女性にとって非常にうれしいことなのではないでしょうか。
マーカスはまさに女性の扱いのツボを心得ているのです。
元警察官のデータが極秘扱いされていたわけ
唯一の手がかりだった元警察官のデータがなぜか極秘扱いにされ、バッドボーイズは困り果てます。
サスペンス仕立てだと警察上層部に腐敗したやつがいたという設定になりそうです。
しかしこの物語ではシンプルな色恋沙汰で軽く処理されています。
元彼の脅迫で警察の内部情報を漏らしてしまった事務の女性が自分に嫌疑が及ぶのを避けるために仕組んだのでした。
【バッドボーイズ】に見る凸凹コンビ刑事映画の原型
【バッドボーイズ】は肩の力を抜いて安心して楽しめる映画です。
勧善懲悪が徹底しており、悪い輩は徹底的にバッドボーイズにやっつけられます。
そこには今日まで数多く作られた凸凹コンビ刑事ドラマの完璧な原型が見てとれます。
二人の会話のキャッチボールを中心に、至る所にギャグ的要素もちりばめられています。
愛すべきキャラとしてマーカスとマイクを演じたマーティン・ローレンスとウィル・スミスの演技は流石といわざるを得ません。