何せ世界中のネットワークデバイスというデバイスを一手にコントロールするシステムを作り上げたのですから。
ただのネットオタク
世界中には子供から老人まで数多くのハッカーが存在します。
彼らは難攻不落とされている様々なシステムへの侵入を競い合っています。
そしてこれを防ごうとする防衛側のエンジニアと日々しのぎを削っているのです。
そのようないわばオタク集団の中からラムジーのような人物が出てきても決しておかしくはありません。
全てのネットワークに侵入できるということは、すなわちそれらのデバイスを通じて情報を収集できるということです。
これらを上手くコントロールすれば、いわゆる「神の目(ゴット・アイ)」として目的の人物や物を特定できることになります。
秘密工作組織のエージェント
しかし、普通の女の子がここまで完成されたシステムを作り上げることには少し無理があるかもしれません。
それなりの能力があるコンピューターも必要でしょうし、ハードウェア・ソフトウェア両面の十分なサポートが必要なのではないでしょうか。
ひょっとしたらラムジーはミスター・ノーバディたちの組織の中に取り込まれていたのかもしれません。
彼らの組織のサポートのもとにシステムを完成させたものの、ジャカンディに身柄を拘束された可能性があります。
神の目はミスター・ノーバディたちのような組織にとって喉から手が出るくらい魅力的なツールだからです。
ミスター・ノーバディが彼女を奪い返そうとする必死さがそれを物語っているようではありませんか。
ラムジーの未来
あれだけドムたちのアクティビティとチーム力を見せつけられたのですから、ラムジーは今後彼らから離れることはできないはずです。
恐らく彼女はドムファミリーの一人になって、同じコンピューターオタクのテズといいコンビになっていくのではないでしょうか。
どうもテズとローマンはラムジーを巡り張り合っているようですので、二人のさや当ても今後面白くなりそうです。
ラムジーはどちらになびくのでしょうか。それともどちらも振られるのでしょうか。
十字架のペンダント
この物語では十字架のペンダントが重要な役割を持っています。
記憶を失ったレティが記憶を取り戻すためのキーこそがこの十字架のペンダントだったのです。
ドムはレティがこの十字架のペンダントに込められた意味をいずれわかるときがくると信じていました。
通常の男であれば全てをレティに話して記憶を取り戻すように仕向けたことでしょう。