でもドムはレティを信じ切っており、彼女自身の力で必ずドムとのことを思い出すはずだと考えたのです。
ドムはいつまでも待つつもりでした。何とも男臭い演出ではありませんか。
もう一つの物語
この物語ではドムファミリー側の視点でストーリーが進んでいきます。
でも見方を変えれば全く別の人物を主人公にした物語も描けそうです。
それはデッカードの物語でありホブスの物語で、どちらも主人公に相応しい魅力的なキャラクターとして不足はないでしょう。
デッカードの物語
デッカードの立場になってみれば、弟の敵討ちとしてドムたちに挑むのはごく自然といえます。
持ち前の格闘スキルを駆使して孤軍奮闘でドムたちに立ち向かう姿は魅力的です。
元イギリスの特殊部員で、あまりの能力の高さからその存在すら秘密にされたという経緯なども物語として面白そうではありませんか。
ホブスの物語
もう一つの物語はいわずと知れたアメリカDSS捜査官のホブスを主人公にした物語です。
ホブスはドムに勝るとも劣らないタフガイを絵にしたような男といえます。
彼は体制側の人間ですからドムたちとの距離の取り方に悩むかもしれません。
それはまたそれで面白いストーリーが描けるではありませんか。
同じく政府の息がかかっていそうなミスター・ノーバディとも一悶着起きることでしょう。
ミスター・ノーバディとは
ミスター・ノーバディが率いる組織はどのような位置づけなのでしょうか。
彼はキャラクター的には一癖ありそうで、ミスター・ノーバディなどど名乗ることからも如何にも怪しそうではありませんか。
誠実で男と男の信義を地で行くドムやホブスたちとは明らかに路線が違いそうです。
ギリギリのところで味方を裏切るような行動に出るのかもしれません。
それにしてもこの物語は様々な組織が入り乱れていて、敵の敵が味方になったり頭の整理が大変です。
男臭さたっぷりの【ワイルド・スピード SKY MISSION】
ブライアンは愛する家族の元に帰り、ドムもまたレティを完全に取り戻し、めでたしめでたしとなりました。
この物語はただアクションの凄さを楽しませるだけでなく、男と男の友情・絆を極限まで描ききった作品です。
そういう意味では男臭さたっぷりの作品といえます。
一方で家族愛や男と女の愛情部分もキチンと盛り込まれており、アクション映画好きだけでなく幅広い層が楽しめるのです。
ワイルド・スピードシリーズもこの辺りで一区切りといった雰囲気でエンディングとなっています。