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【パシフィック・リム】「カイジュー」に込められたデル・トロ監督の日本愛を徹底解説!各イェーガーの詳細情報も必見

SF

出典元:http://www.amazon.co.jp/dp/B00GMA4OOU/cinema-notes-22

『パシフィック・リム』は2013年に公開したSF怪獣映画です。

監督は、2018年のアカデミー賞作品賞などを受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』のデル・トロ監督。

数々の有名作品を世に出したデル・トロ監督による本作は、随所に日本愛や怪獣映画への敬意がみられます。

今回はそんな『パシフィック・リム』について徹底解説していきます。

なぜ「Kaiju」という表記にした?

Kaijuとイェーガーが繰り広げる死闘

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『パシフィック・リム』では、全編を通して、Kaiju(怪獣)とイェーガーが死闘を繰り広げます。

怪獣とロボットの戦いは日本のお家芸ともいえる題材です。

そこにハリウッドの最新の映像技術が組み合わさって本作が作られました。

本作の最大の見所はなんといってもKaijuとイェーガーの戦いです。

Kaijuの個性的な見た目やイェーガーごとに異なる武器。

そして両者の肉弾戦に、日本アニメをほうふつとさせた方も多いのではないでしょうか。

また従来の怪獣映画は、怪獣が宇宙から来るという設定が多かったです。

しかし、本作では怪獣が海の底から現れており、従来の怪獣映画の設定とは異なります。

これはデル・トロ監督が尊敬する本田猪四郎監督が制作した『ゴジラ』の影響だと考察されています。

なぜ「Kaiju」という表記にしたのか

「Kaiju」という表記からも、デル・トロ監督の日本愛がうかがえます。

怪獣は英語に直訳すると”Monster”です。

アメリカの怪獣映画の多くは、怪獣を”Monster”と表記しています。

しかし本作を制作したデル・トロ監督は日本の特撮映画やアニメが大好きなうえ、非常に知識も豊富です。

監督が好きな日本作品は『機動戦士ガンダム』、『ウルトラマン』、『ゴジラ』など例を挙げればキリがありません。

ロボットだけでなく怪獣も好きなデル・トロ監督は、日本作品への敬意や愛ゆえに日本語である「Kaiju」の表記を使ったのです。

デル・トロ監督は自称”オタク・ガイジン”

映画にみられる日本愛

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怪獣対ロボットの題材、Kaijuという表記、Kaijuが海底から現れる設定からデル・トロ監督の日本愛がみられました。

監督は自身のことを”オタク・ガイジン”というほどに、日本の特撮やアニメが大好きです。

それは先ほどの、監督の好きな日本の作品をみても一目瞭然です。

なかでもバルタン星人はお気に入りのようで、バルタン星人の着ぐるみと会った際には熱烈なハグもしています。

そんな監督は本作にも日本作品のオマージュを取り入れていることにお気づきでしょうか。

本作にみられる有名なオマージュ

本作に取り入れられたオマージュで最も有名なのが『新世紀エヴァンゲリオン』です。

イェーガーは、パイロット同士の脳が高いシンクロ率を示さないと動きません。

またパイロットが着るスーツは黄色い液体で満たされています。

エヴァンゲリオンのファンの方は、このシーンがいかにエヴァンゲリオンの設定と似ているかがよくわかると思います。

イェーガーとは

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『パシフィック・リム』でKaijuを倒すために、開発された人型兵器イェーガー

イェーガーが開発された理由は、通常の兵器だとKaijuの硬い装甲を破れないからです。

更にKaijuは放射線を放ち、体液は強力な毒性をもっているため、爆撃で飛散するのを防ぐためにもイェーガーが作られました。

ムチや剣などの多彩な兵器での戦い、そしてKaijuとのシンプルな肉弾戦は非常に人気となりました。

なかでも予告編で使われていた、イェーガーが大型貨物船でKaijuを殴るシーン

大型貨物船をバットのように使い巨大なKaijuを殴るシーンは迫力があり、爽快感をすら感じる名シーンとなりました。

個性的なイェーガーを解説

個性的で、武器や性能にも差があるイェーガー。

各イェーガーに共通することは

  • 「全長が約80m」
  • 「動力は原子力」
  • 「人間の神経とマシンをリンクさせて動かすこと」

です。

ここでは登場したイェーガーを紹介していきます。

第3世代ジプシー・デンジャー

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映画のポスターにもなり、主人公(チャーリー・ハナム)とヒロイン(菊地凛子)が搭乗するジプシー・デンジャー

アメリカで作られたイェーガーですが、主役が搭乗する機体のわりに第3世代というやや古めの機体なのです。

開発された順番で世代が決められており、本作に登場する最新型は第5世代となります。

そのため、ジプシー・デンジャーは登場したときからすでに機体に傷や汚れが目立っています。

ジプシー・デンジャーは近接戦闘を中心としながら、中距離攻撃のレーザーも撃つことができます。

第3世代ジプシー・デンジャーの装備一覧

  • プラズマキャスター
  • ポイント・ブランク・ブラスト
  • エルボー・ロケット(日本語吹き替え版では「ロケットパンチ」)
  • チェーンソード

第5世代ストライカー・エウレカ

 NECA パシフィック・リム 7インチ エッシェンシャル・イェーガーシリーズ ストライカー・エウレカ Pacific Rim The Essential Jaegers Asst Striker Eureka

こちらは最新型である第5世代、オーストラリアで作られたイェーガーです。

最新型であるため、パワー・スピードなどの基本性能が他のイェーガーに比べて高いです。

基本性能に加え装備も非常に強いため、Kaijuの討伐実績も10体以上と多く、作戦の中心的存在となっています。

第5世代ストライカー・エウレカの装備一覧

  • エンジェル・ウィング
  • スティング・ブレード
  • メリケンサック
  • エア・ミサイル

第4世代クリムゾン・タイフーン

パシフィック リム クリムゾン タイフーン

こちらはストライカー・エウレカに続く第4世代、中国で作られたイェーガーです。

他の機体は2人での操縦が基本ですが、クリムゾン・タイフーンに限り3人での操縦という特性があります。

そして、腕が3つに増える、脚の関節も逆に動く、胴体を360度回せるという多彩な動きができるのも魅力です。

リムゾン・タイフーンは近接戦闘に特化したイェーガーなのです。

第4世代クリムゾン・タイフーンの装備一覧

  • プラズマ砲
  • 回転ノコギリ
  • 雷雲旋風拳(サンダークラウド・フォーメーション)…上半身を回しながら回転ノコギリで相手を刻み、最後にプラズマ砲を打ち込む技。

第1世代チェルノ・アルファ

PLAMAX JG-01 パシフィック・リム チェルノ・アルファ 1/350スケール ABS&PS製 組み立て式プラスチックモデル

ジプシー・デンジャーよりも古い、第1世代のイェーガーです。

ロシアで作られたこの機体は、最も古い型でありながら、ロシアの拠点を6年守り抜いた実績があります。

古い型であるため、チェルノ・アルファのみ「コックピットが胸部」「動力源を背負う」「脱出機構がない」という特徴があります。

第1世代チェルノ・アルファの装備一覧

  • テスラ・フィスト

過去のイェーガー

また過去の回想シーンや映画の冒頭シーンのみ、登場した過去のイェーガーもあります。

「コヨーテ・タンゴ」「ホライゾン・ブレイヴ」「タシット・ローニン」「ロミオ・ブルー」です。

コヨーテ・タンゴは、東京をKaijuから守ったイェーガーであり、過去にマコを救ったイェーガーでもあります。

菊地凛子とハリウッド映画初出演の芦田愛菜

戒厳令

本作のヒロインとして、2006年『バベル』でアカデミー助演女優賞を受賞した菊地凛子が出演しています。

そして、菊地凛子の幼少期を演じたのは天才子役といわれる芦田愛菜です。

菊地凛子演じる森マコは、幼少期Kaijuに両親を殺されたことからKaijuを討伐する強い決意をもった兵士。

森マコが特殊なスーツを着用しイェーガーに乗るシーン。

このシーンを菊地凛子はスーツ含め50キロの重りを背負って演技をしたのです。

また芦田愛菜の演技はデル・トロ監督も絶賛です。

芦田愛菜の演技は、名監督に「50歳くらいかと思うほど賢く整っている」と言わしめるほどでした。

パシフィック・リム3はあるのか!?

Pacific Rim (Original Motion Picture Soundtrack)

2018年に公開された続編『パシフィック・リム アップライジング』ではKaijuを操る存在が明らかになりました。

『パシフィック・リム』『パシフィック・リム アップライジング』とKaijuからの攻撃を受ける立場だった人類。

次作では、Kaijuを操る存在を倒すために人類から攻撃を仕掛けるのではないかという展開が予想されています。

一部のファンからはゴジラやエヴァンゲリオンが登場するのでは、という期待もされているのです。

しかし、パシフィック・リム3が制作されるのかも現状は未定です。

パシフィック・リムの2作では、Kaijuとイェーガーとの大迫力の戦いが見所でした。

パシフィック・リム3が制作されるのであれば、更に迫力の増した作品になることが期待されます。