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『モアナと伝説の海』は2016年にアメリカで公開された3Dアニメーション映画です。
ディズニー作品の1つで、日本では2017年に公開されています。
主人公はモトゥヌイ島に住む村長の娘・モアナで、島から作物や魚が獲れなくなる場面からが物語の始まりです。
モアナは「珊瑚礁を超えてはいけない」島の掟を破り、モトゥヌイ島を助けようと海に出ます。
嵐に飲まれたモアナは無人島に漂着し、そこでマウイと遭遇。
彼と共に神の釣り針を取り戻し、テ・フィティの心を元に戻すのが物語の流れです。
こちらではマウイが女神の心を盗む真意、タトゥーが現しているものを主に考察していきます。
なぜサンゴの向こうは危険なのか
モアナが生まれた島・モトゥヌイ島には、「珊瑚礁を超えてはいけない」掟があります。
なぜ島にはこのような掟があるのでしょうか。考えられる理由は2点です。
テ・カアの存在
物語終盤、珊瑚礁を超えたモアナとマウイは、女神テ・フィティが居た島へ向かう最中に悪魔テカアと遭遇します。
伝承で言い伝えられていたテ・カアは存在し、近くに居たモアナはマウイに危害を与えていました。
モアナの父・トゥイは、珊瑚礁を超えた先にはテ・カアがいると伝承で聞かされていたのでしょう。
村民を危険な目に遭わせないために掟として珊瑚礁から出ないよう訴えていたのかもしれません。
荒れた海で命を奪われるから
海が大荒れの時は、人命を脅かします。
海に危険性を感じていなかった若き頃のトゥイは大波に飲まれた経験があり、その時に同行した友人は亡くなりました。
村の長として、村民やモアナに危険が及ばないように海から遠ざけようとしていたのかもしれません。
例え自身の命が助かっても、同行者が死んでしまえば大きな心の傷になります。
彼は他の人たちに自分と同じ目に遭って欲しくない気持ちで、掟を守らせてきたのでしょう。
なぜ海はモアナを選んだのか
モアナの祖母・タラは亡くなる手前で彼女に海に選ばれし者と告げました。
彼女は祖母の言葉を信じて海に出て行った結果、海に好かれていることを知ります。
なぜモアナは海に選ばれたのでしょうか。
考えられる理由は野鳥に襲われる亀を助けたからです。
幼い頃のモアナは、浜辺で野鳥に襲われる亀を助けた経験があります。
亀を野鳥から助け、助けたお礼として海と遊ぶ体験を提供されました。
ちょっとした触れ合いから心が通じ合い、海はモアナを信用できる人間だと判断したのかもしれません。