年月が経ち、航海に出た先でも海は彼女の声に応えてくれたのではないでしょうか。
マウイが女神の心を盗む真意
伝承の始まりはマウイが女神テ・フィティの心を盗んだところから始まりました。
彼はなぜ女神の心を盗もうと考えたのでしょうか。
考えられる理由は、女神の心から生まれる命を創り出す力を使って、人類が欲しい物を与えるためです。
過去のマウイは生みの親から捨てられ、神に見つけられて釣り針を手にします。
半分神の人間となった彼は人類の元に戻り、人類が欲しがる物をあげ続けました。
自分1人であげられる物は限られているため、女神の心を盗もうと考えたのではないでしょうか。
人の愛に飢えていた彼は人類のために女神の心を盗み、期待に応え続けようとしていたのかもしれません。
女神テ・フィティにとっての心とは
女神テ・フィティの心は命を創り出す力を持っています。
心をマウイに奪われた女神テ・フィティは悪魔テ・カアに変身し、海を闇に覆いこんでまで心を探しました。
心を返されたテ・カアはテ・フィティに変身した様子から、心は何かの役割を持っていたように考えられます。
テ・フィティにとっての心は、どのような扱いなのでしょうか。考えられる要素は2点です。
自身の力の源
テ・フィティの心は命を創り出す力を持っています。
テ・フィティの本来の姿はテ・カアで、心を手に入れてから女神として生まれ変わったのではないでしょうか。
女神として生きてから周りに好かれ、賞賛の声に酔ってしまってテ・カアに戻るのが嫌だったのかもしれません。
テ・カアに変身して闇を海に解き放ち、自身の心を探そうとしていたのではないでしょうか。
このように考えると、心を奪われたテ・フィティがテ・カアに変身したのは、本来の自分に戻ったとも捉えられます。
莫大なエネルギーのリミッター
テ・フィティは元々莫大なエネルギーを持っていて、巨大な力で身の回りを焼き尽くしていた可能性があります。
心はエネルギーを抑える制御装置と考えると、命を創り出す力まで調整できていると考えられないでしょうか。
調整できている状態がテ・フィティ、調整できず暴走している状態がテ・カア。
そう考えると、テ・カアに心を渡すとテ・フィティに変身する場面も説得力があります。
タトゥーが現すものは?
マウイの体にはタトゥーが多く刻まれています。
彼のタトゥーは生きているように動きますが、何を現しているのでしょうか。考えられるのは2点です。
マウイの過去
1つ目はマウイの過去です。