記憶のないハンコックの愛していた元恋人は、なんとレイの妻でした。
ただその恋人とは、近づけば近づくほど大事件に巻き込まれて死に面し、不老不死ではなくただの「人」になってしまうという宿命を負います。
そんな彼が最後に愛するのは、元恋人だけではありません。
恋人だけではない「愛するもの」
元恋人への愛はもちろんありますが、それと同等に彼が愛したのは、自分の初めての理解者であるレイとその息子アーロンです。
そして真の英雄として生きることを選んだ彼が愛する者は、自分の守るべき人々全員となりました。
失ってしまうものは…
スーパーヒーローとして生きる彼が失ってしまうものを徹底解説していきます。
「人としての生」か「英雄としての生」か
彼には、元恋人と過ごす、あるいは別の女性を見つけて静かに過ごす「人としての生」か、離れて超人として過ごす「英雄としての生」かの選択肢がありました。
しかし彼は英雄としての生を選びました。
彼が英雄であるためには、力を保つために元恋人とよりを戻すことは叶わず、そしてレイの心情を思いやると、レイ一家の近くで幸せを見届けることも叶いません。
彼が永遠に失ってしまうのは、1番愛する人たちの幸せを見届ける権利なのです。
ハンコックは不死身?
ハンコックは、今は愛する者から離れて彼らの幸せを守ることを選びましたが、これから先ずっと英雄として暮らしていくとは限りません。
もしかするとレイやアーロンの死後に元恋人であるメアリーが戻ってきて、不老不死ではない人間としての生を送り、人生を終えようとする可能性もあります。
永遠という長い時間を生きていくには、1人はあまりにも孤独です。
アーロンやその子孫に疑われる前に姿をくらますだろうメアリーの選択については何も描かれていませんから、別の男性と再び結婚することを選ぶ可能性もありますし、ハンコックのもとへ帰ってくる可能性もあるのです。
それは今のところは英雄として生きることを選んだハンコックにもわからないところです。
終わりに
「ハンコック」の続編については現在何も言われていません。
しかし無敵のヒーローが本当に孤独なまま英雄となるのか、それとも同じ存在のカップルとしてメアリーとよりを戻すのかはわかりません。
メアリー同様新たな恋人をつくりながら永遠を生きる存在として伝説になる可能性もあります。