そしてアースラの下僕として生きる道を選んだ覚悟は相当なものです。
なぜ名誉を捨てたのか
娘を助ければ、平和な海はアースラに支配されてしまいます。
王であり神ならば皆のことも視野に入れて置くべきではないでしょうか。
この行動の基本となる考え方があります。
トリトンはギリシャ神話に出てくるポセイドンの息子ですが、ギリシャ神話の神々は失敗もするし過ちも犯します。
よってトリトンの選択はある意味間違っていたとも取れるでしょう。
しかし、正義が勝つが王道のディズニー作品の結末ではすべてが上手く回収されていましたね。
人間になれたのは誰のおかげ?
表面上だけで見ると、父であるトリトンがアリエルを人間に変えています。
しかしアリエルが奇跡的に人間になれたのは、多くの想いが重なったためでした。
父の愛があったから
何よりも先に挙げられるのは、やはり父であるトリトンの「愛」の力です。
親心からの心配と強制、そして許し信じる行為は現実社会の親達にも痛感するものがあるのではないでしょうか。
子は親の愛なしでは、奇跡は起こせないものです。
最後にアリエルへ人間の足を渡しますが、この瞬間は子離れをした瞬間でもあります。
仲間たちのおかげ
アリエルは、海の仲間たちにとても愛されています。
彼女が素直で真っすぐな少女だから、皆に愛されたのでしょう。
そしてそんな仲間たちは、アリエルの夢を叶えようと奮闘してくれます。
もしアリエルがひとりぼっちだったとしたら、彼女は人間になることを途中であきらめていたかもしれません。
アリエルとエリックの深い愛
そして二人の「愛」こそ周囲を動かした原動力です。
二人の深い愛情に、最初は反対していた周囲もどんどん応援するようになっていきます。
アリエルとエリックだったからこそ、周囲は応援せざるを得なかったのかもしれません。
アリエルが人間になれたのは、彼女が多くの人から愛されていたことが大きな要因になっていることでしょう。
好奇心と愛が奇跡を生んだ物語
「リトル・マーメード」は、アリエルの好奇心と様々な形の愛が物語を進めていきます。
トリトンの深い愛に包まれながら、アリエルとエリック王子は多くの困難を乗り越えました。
この映画はもし自分がアリエルだったら、トリトンだったら…と観方を変えると様々な表情が楽しめるようです。
原作であるグリム童話と比較しながら楽しむのもひとつの方法ではないでしょうか。