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2019年公開の映画「メン・イン・ブラック:インターナショナル」はSFコメディの名作シリーズのスピンオフ的作品になります。

黒尽くめのエージェントが地球で生活する異星人たちを保護・監視しつつ、敵対異星人に立ち向かう基本軸は一緒です。

単純明快なポップコーンムービーに見える本作ですが、考察する余地は結構あります。

順を追ってチェックしていきましょう。

そもそもメン・イン・ブラックって何?

メン・イン・ブラック (吹替版)

黒服に包まれた謎の集団がメン・イン・ブラックですが、そもそも彼らは何なのでしょうか。

作品で説明されること以外を中心にレクチャーしていきます。

都市伝説として

メン・イン・ブラックというのは宇宙人やUFOを目撃した人の前に現れる男たちの総称です。

黒ずくめの服装をしていることから、メン・イン・ブラックと名付けられました。

宇宙人やUFOのことを口外しないようにと忠告してまわり、ときには脅迫や実力行使をもって口封じをするのです。

古くは1924年ごろに、無音で飛ぶ飛行機の墜落現場に訪れて目撃者に帰るようにと促した事例があります。

作中では1889年にエッフェル塔が建設され、そこから最初の宇宙移民が来たということなので、割と設定に忠実です。

実際にいるMIBは英語圏

作品外で語られているMIBが出没する地域は、主にアメリカやカナダ、イギリス、オーストラリアなどの英語圏です。

本作の中ではかなりイメージを膨らませて、世界各地に異星人たちが潜んでいることが描かれています。

シリーズから紐解くと本部はニューヨークにあり、多くの宇宙人はマンハッタンで暮らしているということです。

本作ではインターナショナルということもあってモロッコ、イタリア、フランス、そしてイギリスと各国に異星人がいます。

モロッコで大量のMIBが現れたことからも、世界各地に支部があることが伺えるのです。

ヴァンガスはHに何を感じたか

メン・イン・ブラック : インターナショナル (字幕版)

エージェントHの友人で、心を読めるエイリアン・ヴァンガスはHの心を読んだ際に違和感を覚えます。

この違和感の正体について考察していきましょう。

過去に知っているHとは別人なのでは

今回は遊びに来ただけではなく、宇宙で最も破壊力のある兵器となる宝石をHに渡しに来ました。

ですがHはヴァンガスの知るエージェントではないのです。

ヴァンガスはHの心を読んだときに「何か隠してないか?」と疑います。

H自身は隠したつもりはないのですが、実際には真実が隠されていました。

記憶の改竄により別人のようになる

Hはニューラライザーによって記憶を改ざんされているので、作られた過去を貼り付けられています。

ヴァンガスに対しての知識や記憶はきちんと持っているので表面上の付き合いは問題ないですが、心は別物なのです。

心を読めるジャバビアンからすると、大きな違和感を覚えてしまいます。

ヴァンガスが感じた違和感のカタチ

自分の好きな音楽や飲み物はわかってくれているのに、友人としての心が通じていませんでした。

心を通じあわせていたHとあまりに違うことでヴァンガスはショックを受けます。

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