出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B076HGGXG8/?tag=cinema-notes-22
アメリカンコミック「マーベル・コミック」の人気シリーズ『スパイダーマン』の実写から6作品目となる本作。
『スパイダーマン:ホームカミング』です。
『スパイダーマン』シリーズといえば、冴えない若者がある日を境にクモの能力を手にし、悪と戦う青春アクションムービーですね。
今回はそのシリーズの中からサブタイトル「ホームカミング」について、過去作と本作との違いや新たな発見なども交えて徹底解説します。
映画を観た方にはよりストーリーの内容を理解して他のシリーズとの違いを知っていただければと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
『スパイダーン』は過去に2度映画シリーズ化されている
これまでの作品と『スパイダーマン:ホームカミング』が大きく異なることとは
アメリカン・コミックのMARVELが生み出したキャラクター、スパイダーマン。
同社のヒーローの中でも屈指の人気を誇る「親愛なる隣人」は、マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)の一作品です。
2017年『スパイダーマン:ホームカミング(以下ホームカミング)』として蘇りました。
「スパイダーマン」のこれまでの映画化は『スパイダーマン』シリーズ(以下サム・ライミ版)がありましたね。
また、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ(以下マーク・ウェブ版)も記憶に新しいでしょう。
この記事では、過去の2シリーズと「ホームカミング」の違いから同作品の魅力をご紹介していきます。
これまでのシリーズとの違いとは?
若干15歳のスパイダーマン
演じるトム・ホランドは当時19歳でした。
サム・ライミ版トビー・マグワイア(当時27歳)・マーク・ウェブ版(当時29歳)よりもずっと若く幼く見えます。
まだまだ子供…といった部分もたくさんあり、彼が作中で無邪気にヒーローであることを楽しんでいる微笑ましい場面もたくさんありました。
逆に、これまでのスパイダーマンシリーズがお好きな方にはアクションや移りゆく人間模様に物足りなさを感じた方もいたのでは?
学園モノの大冒険!のような雰囲気で、ハラハラドキドキも少なかった印象です。
学校生活の雰囲気も今風
『ホームカミング』の監督を務めたジョン・ワッツは本作の参考にするために実際の学校へと足を運び取材までしているのです。
そのためピーターが通う学園の雰囲気も他の作品と比べると現代に近いものになっています。
具体的にいうと「勉強ができることがクール」という固定概念が先行していました。
逆に「悪ぶって勉強をしないのはクールではない」といったような風潮が現代の学校にはなかったのです。
昔とは正反対の若者の考えに驚いた監督は、これを本編でピーターが通う学校にも活かしました。
そのため、サム・ライミ版で描かれたような「いじめられっ子で冴えない」ピーター・パーカー(スパイダーマン)像ではありません。
「ホームカミング」でピーターはその頭の良さで、同級生から一目置かれているという描写でした。
このことは過去作にあったような「鬱屈した学園生活」のイメージから本作を遠ざけています。
サブタイトルが「ホームカミング」であるというのも、あくまでピーターには「学園生活」が中心なのだということを示しているのです。
今時の若者を描いている
本作の主人公であるピーターはまさに今時の若者として描かれています。
スパイダーマンとしての任務中に何度もスマホをチェックする辺りは現代ならではの演出といえるでしょう。
また、日常生活においても活発で人との交流も盛んでした。
クラスメイトとのシーンが多いのも一目置かれる存在だから納得ですし、近所のおじさんとの交流なども描かれています。
そして喧嘩の仲裁に入ってみたり、困っている人を助けたり、時には自転車が盗まれたのも取り返したり。