まさに青春のドタバタ劇!という感じでほっこりするシーンも本作の魅力です。
実は以前にも出会っている?
『アイアンマン2』のクライマックス、スターク・エキスポの戦闘シーンでアイアンマンの被り物を身に着けた少年が登場するのはご存知ですか?
実はこの少年こそ、幼き日のピーター・パーカーなのです。
この頃から、アイアンマンとトニー・スタークには憧れを抱いていたようですね。
時を経て、あの小さかったピーターがトニーと一緒に戦う事になるとは…。
ピーターが「トニーに認められたい」と無茶をしてしまうのも仕方が無いのかもしれません。
ただ、本作はご存じの通り3部作として制作されています。
そのため、ピーターの成長過程が少々長く感じることもあるかもしれませんね。
ゆっくり楽しめると思って、親心でいれば今後の展開も期待できそうです!
隠されたトリビア
ピーターがあの映画を好きな理由
ピーターは本編で『スター・ウォーズ』のレゴをネッドと一緒に組み立てる約束をしていました。
「シビル・ウォー」でもセリフで「スター・ウォーズ」に関するものがありました。
MCU作品の配給会社は『ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ』。
同社が配給している作品には『スター・ウォーズ』シリーズもあります。
おそらく、その関係で登場したのではないでしょうか。
実は『ホームカミング』を初め『スパイダーマン』の権利は「ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント」が有しており、MCU作品とは配給が別。
そのため当初はMCUにスパイダーマンが登場できないのでは?とみられていましたが、無事に実現したという背景があります。
こうしてさりげなく『スター・ウォーズ』シリーズを登場させているあたり、両配給会社の仲は良好といえそうです。
最後に登場した囚人は?
続編のヒントになりそうなことを、最後に一つご紹介しましょう。
最後にマイケル・キートン演じるバルチャーと刑務所で会話していた男。
彼は「マック・ガーガン」という原作に登場するスコーピオン(のちに三代目ヴェノムにもなった)の本名と同じ名前を持ちます。
マックが続編のヴィランとなるのでしょうか。
ちなみに、スコーピオンはサソリ型のバトルスーツで戦うヴィランです。
サソリ対クモという構図はなかなか面白そうな予感がしますね。
音楽にも注目
他のMCU作品同様に効果的な使い方をされている
まず、オープニングでファンにはお馴染みの『スパイダーマンのテーマ』が流れます。
過去作とは全く違うオーケストラ・アレンジになっているので、そこにも注目してみてください。
作中とエンドクレジットでは、元祖パンク・パンドとも呼ばれるラモーンズの「Blitzkrieg Bop(ブリッツクリーグ・バップ)」を使用。
各ヒーローにぴったりの曲を今回もセレクトしており、見終わった後の爽快感が倍増する作りになっています。
一番人気のあるヒーローだからこそ、これまでとは全く違った魅力で勝負に出たMARVEL。
「子供の無邪気な世界」の楽しさを味わわせてくれつつも、「大人の厳しい世界」も表現している…そんなバランスの良い作品に仕上がっています。