ひとつの行動を起こす為にも、その裏には色々な感情が渦巻くものです。

いじめられている子をかばいたいけれど、自分も巻き添えになってしまうのではないかと思うこともあります。

また、困っている人がいるけれど遅刻しそうだし、他の人が助けてくれるだろうと思うこともあるでしょう。

しかしアメリの世界は単純で、自分の心がYESといえば動きNOといえば動きません。

人生はなんとシンプルで、明るく、澄み切っていることだろう。

引用元:アメリ/配給会社:UGC

上記のようなナレーションが入りますが、まさにシンプルこそアメリの原動力です。

映画の色にも表現されている

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映画の色彩はとても独特で、お気づきのように「赤」と「緑」が強調されています。

この色彩にも意味があり「赤」と「緑」は反対色(補色)です。言い換えれば両極端の色なのです。

アメリの世界は「好き」「嫌い」の2つの世界に分かれており、とてもシンプルで生きやすい場所といえるでしょう。

実は主体性を持つアメリ

コミュニケーション能力が低いことから、行動も引っ込み思案なのではないかと思われますがアメリは違います。

映画を考察していくと、アメリの主体性の強さに驚かされます。

カラメルを割るのが好きで、他人を暗闇から引きずり出す(幸せにする)のが好きです。

なかなか恋を進めることが出来ないアメリでしたが、最後は自分が主体となってニノをその腕に抱いています。

アメリは自分のやりたいことを主体性をもって出来る人物です。

幸せになる為にガラスを割って外に出た

直輸入、大きな写真「アメリ」オドレイ・トトゥ、Le

アメリの生き方は常に主体性をもっています。

子供の時に親につくられたガラスの壁の存在にアメリが気付いたとき、彼女はガラスを割って外の世界へ飛び出していきました。

親が生み出したガラスの壁の伏線

実は子供時代のストーリーが語れた時、これからの展開の伏線が敷かれています。

それは金魚が金魚鉢を跳び出したエピソードです。

まさにこれからガラスの外へ飛び出そうとしているアメリそのものなのです。

アメリは父親に病気の診断を下され、両親の生み出したガラス壁の内側で生きてきました。

劇中でもこのガラスの壁が上手く表現されています。

レイモンの部屋を覗く時、カフェを訪れたニノを見つめている時などことあるごとにアメリの前にはガラスの壁が存在しているのです。

アメリの背中を押す一番の理解者がガラス男と呼ばれる老人というのも、おそらく監督の意図する所でしょう。

ガラスの壁を割る伏線はオープニングに隠されていた

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親によって生み出されたガラスの壁ですが、このガラスを割って外の世界へ飛び出していくアメリの行動も伏線が敷かれていました。

それはクリーム・ブリュレのカラメル(固い殻)を割るのが好きという紹介です。

彼女は好きでガラスの壁に閉じこもっていたわけではないのです。

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