出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B004Y8TQ4K/?tag=cinema-notes-22
2001年公開の『ビューティフル・マインド』は実在した天才数学者ジョン・ナッシュの生涯を描いた作品です。
「ダ・ヴィンチ・コード」で知られるロン・ハワード監督が描いた本作は統合失調症という難しい問題をテーマにしていました。
主人公ジョンの幻覚への伏線を辿りながら、病気と闘う彼の人生を細かく紐解いていきます。
ジョン・ナッシュの幻覚への伏線
物語の中盤でチャールズはジョンが生み出した幻覚だったと判明するシーンはかなり衝撃的です。
ジョン・ナッシュの幻覚への伏線はいつから張られていたのでしょう。
ビリヤードのシーン
チャールズと訪れたビリヤードバーで、ハンセンがいった下記のセリフがひとつ目の伏線です。
勝てないからひとり遊びか
引用:ビューティフル・マインド/配給会社:ユニヴァーサル映画・ドリームワークス
このとき、チャールズは飲み物を取りに行きビリヤード台にがいませんでした。
見事な演出となっていますが、チャールズはこの時どこにもおらずハンセンのセリフの通り、ジョン・ナッシュはひとりでした。
机を投げ捨てたシーン
チャールズが机を外へ投げすてた時、学生二人が見ていますが謝ったのはジョン・ナッシュはひとりでした。
この時もチャールズはすぐにしゃがみ込むような演出となっており、自然な流れでジョン・ナッシュだけが学生たちに顔をみられています。
ハンセンたちはジョンにしか話しかけない
いつも一緒にいるはずのチャールズには誰も声をかけていません。
チャールズは明るく、ハンセンたちとも気が合いそうなのにハンセンたちとの接点は描かれていません。
ウイーラー研究所への推薦が決まった後のパーティにも、チャールズは現れていません。
これはとてもおかしなことで、ルームメイトで仲がいいのであれば、きっとお祝いに駆けつけるはずです。
しかし彼はこの時登場していません。
影の男の登場
チャールズと共にジョン・ナッシュの大きな幻覚のひとりといえばパーチャーです。
ジョンの問いかけに答えない
成長したジョン・ナッシュがペンタゴンに呼ばれ暗号を解いた際に、頭上に影の男が登場しています。
ジョンが誰かと問いかけても、誰も答えを返しませんでした。
ペンタゴンに呼ばれたことは現実であり、パーチャーとの出会いは幻覚です。
パーチャーは自分で影の男と名乗っている
ペンタゴンで見えた幻覚の人影にジョン・ナッシュは下記のように問いかけています。
あの影の男は誰だ
引用:ビューティフル・マインド/配給会社:ユニヴァーサル映画・ドリームワークス
このセリフも、上手く演出されていますが頭上にいる男に聞こえるはずがありません。
しかし男はジョン・ナッシュに自己紹介をしたとき、自ら影の男だと名乗っています。
これはジョン・ナッシュの作り上げた人物であることへの伏線となっています。
ジョン・ナッシュが病気だと気が付いたのは妻
妻のアリシアは、夫ジョン・ナッシュの様子がおかしいことに気が付き電話をかけます。
この電話こそ、病院への助け要請の架け橋となった電話だったのです。
妻アリシアはソル達に電話をした
アリシアは夫の異変に気が付き、ソル達に連絡をとります。