「脳が認識する前に体が勝手に動く」ことで、初動までのタイムラグがなくなりどんな危機も回避できるというもの。
相手が非極意使用者の場合は有利ですが、相手も使用者の場合はよりスピードに磨きをかける必要があります。
あとは互いのスペックの戦いとなるのです。
過去作ではこの「身勝手の極意」によってストーリーが大盛り上がりしたのですが、本作ではここにも違いがありました。
身勝手の極意は発動したのか?
ゴジータと戦うためにスーパーサイヤ人フルバワー状態に変身したブロリーはゴジータブルーの圧倒的な強さになすすべもなく敗れてしまいます。
なので今回は「身勝手の極意」が発動されるまでもなく勝負がついてしまいました。
本作では「身勝手の極意」が発動されなかったのです。
ブロリーは人気のキャラクター
海外でも広がる人気
今回の劇場版は海外ファンを意識して作られた側面があります。特にアメリカでは悟空やベジータよりもブロリーの人気が高いのは有名な話。
悟空たちが生まれた時のエピソードから始まることで、悟空の両親やベジータ、フリーザ、ブロリーの親世代の話にも触れている本作。
ドラゴンボールの世界観がわかりやすく導入されています。
歴代のシリーズを観ていない人にも入りやすいストーリーといえるでしょう。
世代を超えて愛されるブロリー
30年以上の長きにわたって人気が衰えないドラゴンボール。親子でファンという人も多いと思います。
元々は「7つ集めると願いがかなう」というドラゴンボールを求めて戦いを繰り広げる冒険物語です。
中には驚愕するほどくだらないお願いがあったりもします。
それを含めたわかりやすいストーリー展開や、魅力的なキャラクター、そして何よりわくわくする戦闘シーンが最大の魅力でしょう。
特に劇場版では最新のCG技術によって、圧倒的な画像とスピード感で観る人をその世界へ引っ張り込んでくれます。
そして本作に関しては、悟空やベジータ、フリーザといったドラコンボールシリーズの要のキャラクターの登場だけではあらりません。
ブロリーの出生にフォーカスしていることでこれまでの戦いの背景や存在意義も分かりやすく描かれているのです。
時間軸を超え、それぞれのキャラクターのストーリーがしっかりと構築されているのも長く愛される理由ですね。
そしてブロリーの人気が高い理由は他にもあります。
その出生や生い立ち、そして彼の中で芽生えた怒りや愛情が複雑に絡み合い、実に人間らしいと思えるからではないでしょうか。
物語はどう続いて行くのか
再び辺境の星へ飛ばされたブロリーがさらに強くなり、いつか自分とのフュージョンによって悟空たちと戦うことを匂わせて地球を後にしました。
ゴジータの代名詞ともいえる「身勝手の極意」を発動せずして決着がついた今回のゴジータVSブロリー戦。
楽しみにしていたファンにとっては物足りなさがあったかもしれません。
しかし、これまで描かれなかった悟空とベジータ、フリーザ、そしてブロリーの幼少時代の出来事を知れる内容が盛り込まれています。
さらには両親とのストーリーによって複雑に絡み合った彼らの宿命を知ることができました。
そして時折垣間見える悟空とベジータ、そしてブロリーの友情のような感情。
何度も戦い合った仲だからこそ、特別が感情が芽生えていくのもドラゴンボールシリーズならではです。
今後の作品で、またブロリーとの戦闘はもちろんのこと、もしかしたら一緒になって新たな敵に挑む…なんてこともあるかもしれません。
強くなるための修行が大好きなサイヤ人。
今後は悟空、ベジータ、ブロリーの3人のサイヤ人と、そこに絡んでくるフリーザがお話を盛り上げてくれることでしょう!