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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のラスト、サノスは笑みを浮かべています。
ヒーロー達が敗北を迎えてエンドロールに入る、まさに象徴的なシーンでした。
そんなサノスを演じたのは、ジョシュ・ブローリン。古くは『グーニーズ(1985年)』からキャリアを始めたベテランで、渋めの演技が特徴の名優です。
サノスは、どんな思いがあってあの笑みを浮かべていたのでしょうか?
そんなサノスの完全勝利に終わった『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のラストは、衝撃劇的な展開として人々の記憶に強く残っています。
そのラストを皆どのように観ていたのか、そしてあの笑みの理由など、サノスについて詳しく紐解いていきます。
インフィニティ・ウォーはサノスの物語でもある
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、サノスを中心に観ていくと、また違った物語になります。
それだけの価値があるほどに、サノスの存在は大きいのです。
サノスの野望は宇宙の均衡を保つこと
サノスには、人口が多くなってしまい飢餓で苦しむ人々などを救うという目的がありました。
宇宙における天秤の傾きを、均衡に保つ事。それがサノスがやろうとしていた事だったのです。
一方的に殺戮を犯すのではなく、サノスにはちゃんとした目的があったというわけですね。
サノスはガモーラを愛していたのか?
サノスは自身の野望を果たすため、インフィニティ・ストーンを集めていました。
その過程のひとつ、ソウルストーンを手に入れるためには、愛する者を代償にしなければいけないという試練も。
そこで、サノスが選んだ愛する者…それは自身の娘として育ててきたガモーラだったのです。
彼女を代償にソウルストーンを手に入れたサノス。このシーンでサノスは、涙を流しているのが印象的でした。
ガモーラは、殺戮を犯し続けているサノスのことを血も涙も無い奴だと思っていましたが、サノスはガモーラのことを本当に愛していました。
サノスの手にソウルストーンが渡ったこと、まさにそれこそが何よりの証拠であり、ガモーラのことを愛していた証明なのです。
サノスの笑みの理由
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のラストでサノスが浮かべていた笑みの理由を考察していきます。
サノスは、あの瞬間なぜ笑みを浮かべていたのでしょうか?
自らの野望の達成
単純にみていくと、もちろんあれは自身の野望が見事に達成されたことによるものです。
あれはまさしく、達成感を感じている表情。
そしてその野望とは、サノスにとっては志であり、強い意思のもと行動していた原動力となっているものです。
自身の故郷である惑星タイタンの人々ですら、虐殺をしていた現実を終わらせたい。それがサノスの願いでもありました。
そしてあの笑みを浮かべた瞬間、全て終わりやっと休める…というサノスにようやく訪れた休息を感じることができたのでしょう。
ホッとした安堵の笑みでもあったのです。
サノスのその後
サノスは『アベンジャーズ/エンドゲーム』では、自給自足をして暮らしています。
さらには、自ら手に入れたインフィニティ・ストーンも破壊しているのです。