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【裏窓】骨折しているジェフが犯人を捕まえることができた理由を考察!美しいリザの真の魅力とは?3人の頭脳の明晰度にも迫る

出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B008MITZA8/cinema-notes-22

映画『裏窓』はウィリアム・アイリッシュの原作小説を元に1954年に実写化された作品です。

ヒッチコック監督らしい主人公ジェフを中心としたカメラワークが独特の緊迫感を演出しています。

主演のジェームズ・スチュアートにグレース・ケリー、セルマ・リッターの3人のバランスが秀逸です。

ニューヨークのあるアパートの部屋で起こった中年夫婦の事件を恋人リザと共に追うサスペンス。

その完成度の高さから以下を受賞しました。

全米映画俳優組合賞男優賞受賞(クリストファー・リーヴ)

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/裏窓

今回は骨折しているジェフが犯人を捕まえることができた理由をネタバレ込みで考察していきましょう。

また美しいリザの真の魅力や3人の頭脳の明晰度にも迫っていきます。

覗き見ることとサスペンス

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本作の魅力については方々語られていますが、「覗き見ること」と「サスペンス」の一体化にあります。

世界観自体はとても狭く、ニューヨークのあるアパートを覗き見る他愛ない話がメインです。

しかし、そんな悪趣味な話でありながら画面全体に緊張感がひた走るのは何故でしょうか?

それはサスペンスが「宙づり」を意味し、ヒッチコックが画面を通して観客の心を宙づりにするからです。

殺害シーンを含む危険な描写が殆どないのに、主人公の覗き見がおかしな方向へ進んでいきます。

卑近なコミュニティで一つのサスペンス劇場を作り上げる彼は正に鬼才という他はありません。

骨折しているジェフが犯人を捕まえることができた理由

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両足を骨折して車椅子の生活を余儀なくされたジェフは覗き見からある事件へと巻き込まれます。

どんどん深みにはまり、ラストは命の危機に晒された彼ですが、犯人を捕まえることに成功しました。

果たして不自由だった彼が何故犯人を捕まえられたのかを掘り下げていきましょう。

怪我の功名

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一番の理由はやはりジェフが両足を怪我していたから出来た、正に「怪我の功名」です。

もし怪我がなければ望遠鏡を使ってまで覗き見はしないでしょうし、事件を見逃したかも知れません。

また時間稼ぎとはいえ部屋に侵入してきた犯人ラーズへフラッシュでの目眩ましも思いつけたのです。

怪我が良き方向に繋がったという意味ではジェフはとても悪運に強い男なのではないでしょうか。

この悪運強さがなかったら彼は逮捕へ持って行けず突き落とされて死んだ筈です。

用意周到な段取り・根回し

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二つ目にジェフがラーズを逮捕に持って行けるよう用意周到な段取り・根回しをしていたからです。

単なる夫婦喧嘩の縺れからの殺人のみならず、その後子犬も殺していたことが決定打となりました。

更にそれを裏付けるためにリザとステラに花壇を掘り返させアンナの結婚指輪まで入手させています。

リザは不法侵入罪で一度逮捕はされるものの、この働きかけがラーズを犯人特定の鍵となったのです。

物事は段取り・根回しが8割といいますが、正にチーム戦による総合力で勝利しました。

悪運強さだけではなく、協力者にも恵まれていたことが功を奏したのではないでしょうか。

覗かれていることに気付かなかった

そして三つ目の理由はラーズがジェフから覗かれていることに気付かなかったことです。

彼の行動はあからさまに怪しく、見る人が見れば簡単に嗅ぎ取られるような行動をしています。

花壇を気にしたり肉切り包丁と小型のこぎりを新聞紙に包んだりと不審な行動が目立つのです。