アイアンマンことトニー・スタークが作った人工知能「ウルトロン」がバグを起こし、意思を持つところから物語はスタートします。
そして平和を守るためにプログラミングされたウルトロンですが、本来の目的とは異なり人類滅亡へと暴走します。
本来の目的は地球を脅かす人類を滅亡させることでした。
しかし暴走を始めたウルトロンは、次第に「アベンジャーズを消滅させることが、平和への近道」と考えるようになります。
そしてやがて、平和の象徴が悪の権化となってしまうのです。
ここが見どころ!チェックポイント!
AIだけど人間臭い一面を持ち合わせている
ウルトロンは冷酷非道なAIモンスターですが、実は人間のような感情を持った悪役でもあります。
物語の序盤では、武器商人のユリシーズ・クロウとの会話が次のように展開されます。
「その台詞、トニーも言ってたよ?」
「あいつと一緒にすんじゃねーよ」
引用:アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン/配給会社:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
このシーンでウルトロンは激昂するのです。
それは、まるで自分の親を憎む子供のようなだだっこぶりです。
目には目を、歯には歯を
アイアンマンことトニー・スタークが開発したAIシステム「ジャービス」。
本作では、AIのジャービスも肉体を手に入れます。円谷プロダクションのウルトラマンのようなカラーリングで登場です。
終盤では手に汗握るウルトロンとジャービスの戦いが展開され、AIモンスターにはAIモンスターで対抗します。
今後、各国の争い事は本作のようにAIとAIが戦う時代になるかもしれません。
そんな恐怖をも感じられる程のリアリティで描かれているのです。
AIモンスターだけど本当は
感情のない人工知能に対し、人間の心が対照的
本作は人工知能の暴走がメインテーマとなっていますが、感情を持たない人工知能に対して、人間の心という対比も実に面白く見どころです。
物語の序盤でワンダがアベンジャーズの面々をマインドコントロールするシーンがあります。
ここで彼女が見せる悪夢は、皆のトラウマや弱み、恐怖心からくるものなのです。
例えば、トニー・スタークは「アベンジャーズ」での戦いに恐怖心を抱いており、仲間を失うことを最も恐れていました。
ブラック・ウィドウはロシアで暗殺者として訓練を受けたことなどが潜在意識の中に恐怖として植え付けられています。
そしてキャプテン・アメリカは、戦争がトラウマとなっています。
このように、人間ならではの弱さ・トラウマを挟み込んでいるのです。
人を幸せにするプログラムが不幸の扉へ
科学者が生み出したモンスター
物語の冒頭では、魔法の杖「ロキの杖」を奪うために、ストラッカーVSアベンジャーズの格闘シーンが繰り広げられます。
実はこの杖の中に入っている宝石の中には、頭脳、つまり人工知能が備わっていることが判明します。
ストラッカーはこれを使ってより賢い人工知能を作ろうと考えます。
一方、天才科学者・トニーとブルースも、この杖を使って安全な世界を作るというウルトロン計画を進めていきます。
科学者が平和、人類を幸せにすることを願って作られたものが実は不幸へと導いてしまうのです。