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息をのむようなカーアクションが見どころの『ワイルド・スピード』は2001年に公開された作品です。
ストリートレーサー達の熱い闘い、友情や家族愛にもスポットが当てられたヒューマンドラマでもあります。
白熱するラスト・レースの先にあるものは一体何だったのでしょう。
そして車好きにはたまらない次々に登場する歴代名車にも注目していきましょう。
ラスト・レースの先にあるもの
劇中でブライアンとドミニクは友情を感じていました。
衝撃のラスト・レースとなった本作の先に待ち受けるものは一体何なのでしょう。
昇格を捨てたブライアン
ブライアンは自分の昇格を捨てドミニクを逃がしています。
このシーンは彼と過ごした時間や友情が、仕事としての繋がりよりも大切になった瞬間なのでしょう。
犯罪者であるドミニクとの約束など、守る必要はなかったのかもしれません。
この瞬間、潜入捜査官と犯罪者の間に生まれた友情がブライアンを影の世界へ引き込んだのです。
生死をくぐり抜けた瞬間を共有
ラスト・レースにはブライアンとドミニクの複雑な思いが交差していたはずです。
考察すると、ドミニクは逮捕を覚悟していたのかもしれません。
またブライアンもドミニクを逮捕することになると覚悟していたことでしょう。
しかし、レースを終えた時ブライアンは捜査官ではなく、ひとりの人間となったのです。
ドミニクが生きていたことにほっとする自分の心を素直に受け止めた結果なのではないでしょうか。
ミイラ取りがミイラになる
ラスト・レースの結果、ブライアンは自身が警察に追われる身になってしまうでしょう。
まさにミイラ取りがミイラになった状態です。
勿論、ブライアンは法を犯したかったわけではありません。
自分にとって仕事よりも、法よりも大切なものをみつけたのです。
深読みすると、ブライアンは潜入捜査官という仕事に対して生きがいを感じていなかったのではないでしょうか。
人の指図を受けるのではなく、自分の意志で行動する方が彼には合っていたのでしょう。
勿論犯罪を見逃すことは罪であり、褒められたことではありませんがアウトローな生き方も悪くないと感じさせるシーンです。
ラスト・レースがもたらしたもの
ラスト・レースでブライアンはキーを渡し彼の心意気を示しています。
自分を信じぬいていたドミニクを見ていて何を感じていたのでしょう。