そしてこれはグルのキャビンアテンダントが1人居てこそ、実行可能だったのです。
ジュリアとカイルがいる座席エリアを彼女が担当すれば、仮に何かあっても黙っていれば誰にもバレないからです。
カイルが誘拐事件と確信していた理由
私達視聴者からすると、映画の前半では本当にジュリアは最初から乗っていなくてカイルの精神状態による幻覚や妄想話なのではないか?と錯覚させられる程巧妙なストーリーでした。
それでもカイルは確実に幻覚でも妄想でもはたまた失踪でも無い、誘拐事件だと確信していた理由もまとめてみましょう。
座席上の荷物も無くなっていた
飛行機が飛んでから約3時間後カイルは目を覚ましましたが、ジュリアの姿はありませんでした。
その時ジュリアが近くにいなかった事だけでなく座席上の荷物まで無くなっていたので誘拐を確信しました。
カーソンは元々ジュリアも乗っていなかった(死んでいた)事にする為に荷物も何もかも隠しました。
ですが、その行為によってカイルは幻覚等ではなく本当に誘拐されたと確信するキッカケとなってしまっています。
しかし、それでよかったのです。
子供がどこかへ遊びに行ったのではなく誘拐されたと思い込ませ、パニックに陥らせる。
そして機内で乗客、乗務員全員にカイル=危険人物と思い知らせ、旦那が亡くなった(殺された)事を利用して頭がおかしくなった可哀そうな女性に仕立て上げたのです。
実際にカイルの荷物が無い事に気づきコックピットをどんどんと叩いている所へ、航空保安官のカーソンが止めに入ります。すべてカーソンの計算内だったというわけです。
とはいえ、途中から名簿に名前がないだの死体安置所の情報が入る度にやはり自分の幻覚なのかと思いそうになる瞬間も多々ありました。
しかしそれを覆し100%ジュリアがこの飛行機に乗っていたことを証明する物を見つけるのです。
窓ガラスに残されたハートの文字
心理カウンセラーの女性がカイルを座席にてなだめ慰めますが、ふとため息をついた瞬間に曇った窓ガラスにハートの文字が浮き出てきました。
それを見た瞬間カイルは1人で静かに確信したのです。
そう、父も一緒にこの機体に乗ると話している時にジュリア自身が書いたハートの文字だからです。
しかしそれと同時に、本当にジュリアが乗っているとして乗客名簿に名前が無いのは何故なのか、死体安置所に共に娘もいるという情報は何だったのか、様々な疑問が生まれます。
この瞬間飛行機の乗務員、そして誰もジュリアを見ていない乗客全員が容疑者に感じるようになり、カイルの捜索活動はますますエスカレートしていくのです。
カーソンが犯人だと確信出来た理由
カイルも誰もが一番疑いの目を向ける事はなかったカーソンがまさかの真犯人でした。
しかし、どのタイミングで確信したのかよくわからなかった方も多いのではないでしょうか?
機長が口にした言葉
機体から降りようとする機長にカイルは、娘は必ずみつかる、娘に謝って!と訴えます。
すると機長はこのように発言しました。
プラットさん、送金は要求通りにした
小型ジェットも待機している
子供の話はもう無用だ。
引用:フライトプラン/配給会社:ウォルトディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
この言葉を聞いた瞬間カイルは、何の話?と理解が追い付かない様子を示します。
しかし、直後にカーソンが慌てるかのように機体から降りる姿を見てカイルは何かに気が付いたのです。
機体の外に爆弾処理班がいた
機体から降りていくカーソンを追いかけるようにカイルも機体の入口へ向かいます。